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045.スプーン一杯の認知症

前回、薬局を変える予定で動いた。

少しだけ後悔した

想定したいたけど、覚えられない。何度も通院の日が近づくとパニック状態のようで、何度も電話が掛かる。
(タイミングと方法を失敗した)と凹んでしまった。何度も母は電話してくる。母は、それなりに一生懸命に良い方に・・・理解はキチンと出来ていないけれど、良いと言われることを実行しようとしている。父は、面倒になって、元の薬局に戻すと言う。
何度か説明したが、母のパニックに折れたのだろう。電話口で「もうええ!戻す!」と言って電話を切った。
代わりに私がするからいいよ。と言ったが、出来ていることが減る不安があるのかもしれないので、強くは言わなかった。

昼の診察が済んだ頃、電話が掛かり「薬局わからんのやけど」と・・・
ん?戻すって言ってなかった?私は、友人に行かないみたいと連絡したのに、父の車は薬局に向かっていた。

少し頑張った?

途中までは行けていたが、店の名前も分からないと言っていた。メモも渡してあるが、それにたどり着かない。
思っている以上に、パニックになっていた。その状態でも、娘の言葉に従おうとしている親を見て、涙が出そうだった。
後は、私やるからいいよ。持って帰っていいよと伝えたが、結局無事ついて処方してもらった。と電話があった。事故もなく安堵した。
父には感謝。
生活の刺激にはなるだろうけど、体力と身の安全を考えると複雑な気持ち。
何よりも、自分たちがやりたいことを薦めることが最優先で大切だと思った。
反省項目だな。

変更は、早い時期に

想定はしていたけれど、新しい様式は、早めに対処して、上手にじっくり、プライドを傷つけないように説明しなくてはいけないなと、学んだ。実生活で、それぐらい冷静に出来るかは、わからないけれど。

具合が悪いふり

先日、電話が掛かったが、すぐに切れた。これは、相手をしてほしいSOSの合図。とりあえず忙しいが、電話を掛けなおした。
「どうしたん?」
と、母が言う。
「なんかあった?」
と、私が言うと
「ん?今、寝ちょった」
起きて電話してきたやん!と思いつつ
「大丈夫?」
「あんた忙しいんやろ、ええよ気にせんで」
これはもう、気にして欲しい時にしか言わないセリフやん!
天気は薄曇り。遠くで雨が降っているような湿度。
そう、片頭痛の日なのです。
「なんか、初めて偏頭痛になったから、寝ちょる」
「そう、ご飯でも食べに行く?」
「いや、寝ちょこう」(寝ておこう)
で、電話を切って2分くらいで
「今、電話でなんて言ったっけ?」
「寝ちょくって言ったよ。ご飯行こうか?」
「いや、寝ちょく」
で電話を切ってを、何回か繰り替えす。これは、もう、私が、行く意思を持っているということを言って欲しい時の言動。

愛されたい

掃除を取りやめて、シャワーをかかり、急いで行く。今回は、着替えを広げて横になってテレビを見ていた。父は、解放の時間でパチンコに行っている。こんな日のこの条件は、母の嫉妬の話が繰り返される。「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン」とじっと聞いていなくはいけない。
大型スーパーの飲食店でお好み焼きを食べた。焼うどんが好きなので、注文してソースと塩を掛けないで欲しいと伝えた。素・焼うどん。
半分くらい食べて、お好み焼きを3分の1くらい食べた。あまり食べられないというので、いつも「今日は、結構食べたね」というと、満足気に「そうやろ!お腹いっぱい!」と言う。
美味しかったね。と・・・。食べることの幸せを感じることは、大切だと思う。
ちょっとした「かまってちゃん」と思うと、少し楽。
その日母は言った
こんな日は、人の事なんて考えられん
心の声をダイレクトに言う。最強だな。
そんな母に振り回されている。いかんな~と思いつつ、付き合っている。
良い娘ではない。

本当に具合が悪い

今日は本当に具合が悪いようで、いつもなら、ちょっと2階の洋服とか見に行こうか。というが、食品買い物ある?と聞いてきた。
何か買いに行こうか。と言って、立ち上がったが眩暈がしてふらつくので、カートを押すことにした。いつもなら断るだろうに、「それいいね~」と言ってカートを取りに向かった。
少し安心したのか、カートを押しながら「これ勝手に前に行くね~」というので「ちゃんと歩かんと、カートがツーっと前に行って、顔面からこけて、鼻血だらけよ!」というとケラケラ笑いっていた。
不安だったのだろう。
10分くらいウロウロして、帰った。

見極めは、難しい。いつもの行動を把握していないと、いろんなことの対策は立てられない。私は一人で老後を暮らさないといけないので、不安しかない。
どんな娘でも居れば少しは気持ちが楽だろう。本当の意味で
自立とは、人に助けを乞うこと。母は、しっかり自立している。