クソ死にてぇ。
最後の歩道橋 撤去される歴史も
私が映る写真 燃えるように炭になる
微力な熱に冴え 恋にも落ちたことも
少年の顔をした少女が嘘を羽織った
布団の中での口癖を雲に吐くのは
壊されてしまう歩道橋の上からだからなのか
素直に声になる
クソ死にてぇ。 汚ならしい言葉を貼り付けて
クソ死にてぇ。 だけど 飛び降りられねぇ
−愚か者。
懐かしい記憶を 排除する遣り方で
精一杯に生きる方法を学ぶ毎日
あの歩道橋はもう渡れなく壊されて
あたかもそもそも其処には存在しなかったように
人々が過ぎ去る
クソ死にてぇ。 私には似つかない言葉でも
クソ死にてぇ。 呟くしか脳がねぇ
−情けない。
大音量で流す音楽 イヤホンからこぼれるほどに
周りの音は聴こえないけど 道路に飛び出せない
喉元も掻っ切れない
クソ死にてぇ。 張りぼてならその存在がいい
クソ死にてぇ。 大枚叩いてでも 空を 地を憎んだ
クソ死にてぇ。 私の人生 それがお似合い
クソ死にてぇ。 女に戻れないのに
『人生は打算だ』と思えど 割り切れない痛みがある
二度と渡れない歩道橋を進んでも
自分さえも 憎んでも死ねないから
−だらしない。
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