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国語力を上げたい

小説を書き始めてから、国語力を上げたい、正しい日本語を身に付けたいと思うようになりました。

学生の頃に国語で文法を習う機会はありましたが、正直、私は文法が苦手でした。

文章なんて細かいことを考えずに感覚で読むのが楽しいと思っていたので、学習したいという気持ちがわかなかったのです。

ですが、文章で表現することを楽しみはじめてから、もっときちんと勉強しておけばよかったと後悔しています。

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あらためて考えてみると、国語の模試やテキストにある「物語を読み取る問題」では、既存の小説が素材文として使用されていることがよくあります。

小説の一部分が提示され、それを読んで登場人物の気持ちを読み取って書き抜いたり、文法の設問があったりといった具合です。

そのように、問題文として出題される小説が、文法そっちのけのクセのある文章では問題として成り立たないと思われます。第一、もしもそんな文章がテストの問題になって、その作者が私だったら恥ずかしいです。やっぱり正しい文章を提供したいと思います。

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実は今年の四月に、自分の書いた小説をある方にプレゼントする機会がありました。

渡した小説は、去年初めて文学賞に応募した長編小説でした。ワードで文学賞の規定通りに作っていたものを、冊子状に印刷できるように体裁を調えてコンビニで印刷してコピー本にしました。

プレゼントと言うと相手も喜んでいそうですが、無理矢理渡した、というのが正しいです。

可能ならお暇な時にでも読んでもらえたらという気持ちがありました。

そして、せっかく読んでもらえるのなら恥ずかしくないものを渡したいと思いました。

しかも渡す相手は、国語の教員免許をお持ちの方でした。

ですので、渡すにあたって再度推敲をしました。約一年前に書いた小説のです。


すると、たくさん出てきました。


個性を出そうとして失敗した、クセのある変な日本語。

言葉を並べる順序がおかしくて、分かりにくくなっている文章。

てにをは、に代表される助詞の間違い。

一文がダラダラ長い文章。


この小説が一次選考すらも通過しなかった原因をずっと探ってきたのですが、ようやく原因の一つを実感できた気がしました。

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私は、正しく綺麗な日本語を書くために、小説の書き方のような本や文章を書くことについて書かれた本を、時々図書館で借りて読んでいます。

最初に読んだのは、前にもご紹介したこのシリーズでした。

いわゆる小説の書き方本です。

著者の鈴木輝一郎さんは小説家で、小説のスクールを運営されており、YouTubeでも小説執筆についての疑問に答える形で動画をUPされています。時々見ています。

私はミステリー作家になりたいわけではないのですが、この本に気になった箇所があったので借りました。

現在の自分の文法力を確認し正しい日本語を身につけるための対策として、中学生向けの国文法の問題集を一冊終わらせることを挙げられていました。

早速影響を受けて購入したのがこちらです。

くもん出版の、中学国文法の問題集です。

先ほど紹介した「何がなんでもミステリー作家になりたい!」で挙げられていた問題集と全く同じタイトルの物が手に入らなかったので、同じ「くもん出版」の似たタイトルの物を買ってみました。

まだ最初の方しか手がつけられていませんが、コツコツやろうと思います。

中学生の問題集なのだから出来て当たり前、なのですが結構間違えてて落ち込みます。でも、だから余計にやってやる!という気になれます。

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あと、最近借りた本でかなり役に立ちそうと思ったのがこちらです。

こちらは正しい文章を書くためのマニュアル的な本です。

noteかTwitterか、どこで見たのか思い出せないのですが、どなたかがこの本を絶賛されていて興味がわいたので借りてみたんです。

こちらもまだ最初の方しか読んでいませんが、すごくいいです。

例えば、てにをは等の助詞の使い方のページで、同じ一文を使って正しい使い方と間違った使い方が記載されているのですが、間違った使い方の方を私は正しいと思い込んでいたものがあったりして衝撃を受けました。

こういうのって、指摘されなければなかなか気付けないものです。この本は図書館本でなく、いずれ購入して手元に置きたいと思いました。小説を書く時だけでなく仕事にも役立ちそうです。

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国語力を上げようとジタバタしている中で、今の自分の国語力は、これまで読んできた本によって作られているのかなということも感じました。

私は、小説を書き始めるまでは、小説よりも自己啓発本やエッセイを好んで読んできたので、小説の読書量は全然足りていません。知らない作家さんも多いです。

引き続きたくさんの小説を読んで、正しい日本語を身につけ、国語力を上げ、面白い小説を書きたいと思っています。


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