只見つづり

小説も書き始めました。BLですかね。 歌詞を書いています。拙い歌詞ですが読んでいただき…

只見つづり

小説も書き始めました。BLですかね。 歌詞を書いています。拙い歌詞ですが読んでいただき、使っていただけたら幸いです。名前を明記していただければ、ご自由に使ってください。

最近の記事

小説「弧悲は恋」-2

帰り道。 電車を降り駅前から少し歩いたコンビニを曲がって路地に入る。 パーカーのフードが引っ張られる感じで、ふと振り向くが誰もいない。 風のせいか、と思い、再び歩き始め表通りの商店街にでる。 クリーニング店、古本屋、喫茶店、パン屋など並び、そこそこ賑わう通りだったが、シャッターを下ろした店も所々にあった。 その一か所に開店したばかりの花屋がある。 店先には今が盛りの鉢植えの花が置かれ、そこだけが光に溢れているように見えた。店先から花束を抱えた女性の姿。その後に店員だろうか、黒

    • 小説「孤悲は恋」-1

      いつも始まりは夢だ。 夜明け前のその夢は、透明人間だった。 透明人間が僕の肩を掴み、引き寄せようとした。 僕は叫んだ。 「誰か、助けて!」 叫びながら目覚めた。「あ、ゔ」 言葉は汗になって体を滴り落ちる。気持ち悪い。 《あいつは、プレデターのようだったな。》 プリズムを身にまとい、光を反射した怪物。 幽霊ではない、怪物。 肩を掴んだ力強さを、感じ、まだその感覚を覚えていた。 もう、眠れない。 夜明け前の午前4時。 スマホの画面には「4:24」4時24分。 身体を子犬のようにブ

      • 「心配でたまらない君のこと」

        黄昏が色濃く影を落とす時 そっと抱きしめていたい 君を 会えないと会いたい気持ち募る時 きっと心から好きだ 静かに移ろう銀河のように 時間もゆっくり過ぎてほしい 楽しい時はいつもつかの間 時が止まればいいのに 君が抱えている不安や辛さを 拭い去れる自信はないけれど 心配でたまらない君のこと 君が夜の闇に迷いそうで 僕ができることは小さく些細さ 笑いあえる時間を作りたい 心配でたまらない君のこと それが僕の生きる力になる ありふれた言葉で伝わらな

        • 「夜空よ、夜空」

          君と僕 夜更けにふたり 流れ星 見つけにふたり 君と僕 真冬の夜空 願い事 見上げる夜空 どこまでも 果てなき宇宙 音もなく 瞬く光 ああ、夜空よ、夜空 ふたりがこのまま いつまでも 幸せでありますように ああ、夜空よ、夜空 銀河の果てまで どこまでも 寄り添って行けますように

        小説「弧悲は恋」-2

          「夕月、見上げれば」

          午後4時5分 東の空に 雲のかけらによく似た月が 涙、溶かしたくすんだ青に まん丸まぁるく浮かんでる 似た者同士 あなたと私 青い煙を吐き出しながら 何か悩みを抱えた顔で ぼんやり二人で月を見る 夕月・ため息・宵の明星 あなたの横顔たそがれ色で 夕映え・鼻歌・カレーの匂い 今夜は私もカレーを作ろう どんなに思いを募らせたって 伝えていなければ片思い 今なら照れずに言葉にできて 何気に好きだよって言えるかな 午後5時5分 お鍋の中は カレ

          「夕月、見上げれば」

          「キジトラ猫囃子」

          祭囃子が聞こえてきたら 堪えちゃられねぇ 体がうずく 踊りはじめる しっぽが動く 太鼓のリズムで 心ときめく 歌声弾む ここはキジトラ猫横丁 山猫神社でお祭りだ 宵に灯明 かがり火燃えて 神輿担ぐ手 気合を入れろ  ワッショイ ワッショイ 夏風囁く 蝉の声 朝顔 昼顔 夕顔咲いて 辛い浮世も つかの間忘れ 笛の音響けば 猫も杓子も  サア サア サア サア ねえねえ君はどこから来たの? 西の島から海渡り 山越え谷越え川越えて 風に帆を張り夢の舟 はるばる僕は都へ来たの

          「キジトラ猫囃子」

          比べない。

          比べたがる人いませんか? 何かと自分と人とを比べて話す人は、結構、面倒くさいですよね。 ご近所さんにも比べる人、職場でも比べる人、友人だって比べたがる人。 ああ、周りには多い。 「あなたはいいわよね~。それに比べて私なんて~。」卑下してくる人もいるしね。 まあ、気持ちも分からなくはない。 人間だれしも優位に立ちたいし、優越感にも浸りたい。自分が人とどの程度違うかを確認したくなるのが人情。 比べるポイントがいくつかありますよね。 お金(収入)。学歴や仕事。家族のこと。 それから

          比べない。

          北海道弁講座*1「なまら」

          只見つづりの「北海道弁講座」*1 記念すべき第一回目のワードは、「なまら」でございます。 もう、全国区に広まりつつある北海道弁の人気ナンバーワンのワードです。 北海道弁で「なまら」の意味は「とても」「すごく」といった形容詞ですね。 どんな風に使うかと言うと、たとえば「昨日の夜に食べに行ったカフェのパンケーキがとてもおいしくてびっくりした。」と言うのを北海道弁では「ゆんべ、食いに行ったカフェのパンケーキさ、なまら美味いのなんのって、びっくらこいたべさ」となります。 「水曜どう

          北海道弁講座*1「なまら」

          スイカ➡雷電➡ウォターメロンマン➡いただきます

          北海道でスイカと言えば「らいでんスイカ」 「らいでん」は「雷電」ですね。 そのスイカの産地は、北海道の西部、共和町。羊蹄山の西、ニセコの北隣の町です。 共和町の西側、日本海の海岸線は雷電海岸と呼ばれていますから、そこから名付けられたのでしょうか。 もう一つ北海道では有名なスイカのブランドは、高級なスイカで有名な「でんすけスイカ」。こちらは旭川近郊の当麻町で作られた真っ黒な皮のスイカです。おいしいのですが、高級で、手が出ません。 さて、雷電海岸。 岩内町の南。日本海沿岸は奇岩が

          スイカ➡雷電➡ウォターメロンマン➡いただきます

          ブルーライトで眠れない

          最近、よく眠れない。 真夜中に目が覚めて、しばらく眠れなくて苦労する。年齢のせいもあるだろうし、ストレスもある。高血圧のせいかも。いろいろ思っていたが、新聞の「暮らし面」にこんな見出しが。 「ブルーライトによる睡眠障害」 私の世代は、いしだあゆみの「ブルーライトヨコハマ」が頭をよぎる。 記事によると、「国民の5人に一人が悩んでいると言われ、特に若者に多く、原因の一つにスマホやパソコン、ゲーム機などのデジタルデバイスの画面のブルーライト(青色光)と呼ばれる光です~」と、ありまし

          ブルーライトで眠れない

          あおいくま

          「あおいくま」 あせらない おこらない いばらない くさらない まけない 昔、ラジオで誰かが言っていた。 これは良い、我が家の家訓にしよう。 そう思って娘が中学生の時に、言ったことがあります。 「これ大事だから、覚えておくよう―に。」 「お母さん、くさらないって、どういうこと?」 「そうだな~、くよくよしない、ことかな。そして、自分を卑下しないこと。」 「あ~また難しい言葉が出てきた。卑下って何?」 「自分が人よりも劣っているって思うこと。辞典で調べなさい。」 「腐る」心が

          あおいくま

          楽観マイライフ~RAKKAN MY LIFE

          ラララ 楽観マイライフ くよくよしてられない うしろ 振り向かないで 前だけ向いてゆこう 誰にだって 悩みはある 失敗だって たまにするだろう 悔し涙 流すことも 笑えなくて 苦しい時もある そんな時に僕らは 空を見上げる 青い空へ自分の 弱さを解き放ち 大声あげて胸の内 思い切り叫んでみよう 何とかなるよ 絶対大丈夫 ラララ 楽観マイライフ くよくよしてられない うしろ 振り向かないで 前だけ向いてゆこう 鳥になって 空を飛んで 追い風乗って どこまでも行こう 夜の

          楽観マイライフ~RAKKAN MY LIFE

          祝。源さん・結衣さん~星野源「フィルム」と映画「キツツキと雨」

          星野源さんと新垣結衣さんが結婚!との報道に驚いた人、いっぱいいるでしょうね。 源さんのエッセイの中でこんなくだりがありました。 『「新垣結衣という人」~ 彼女は、撮影の合間の待ち時間も、ただ普通にちょこんと座り、静かにしている。多くの有名俳優が持っている「周りを緊張させる威圧感」や「周りに気を使わせる空気」は一切なく、おとなしいけれど、現場で面白い話が生まれれば一緒に笑うし、話しかけると気さくに話してくれる。ただ相手のテリトリー内に侵入することは決してない。ニュートラルな

          祝。源さん・結衣さん~星野源「フィルム」と映画「キツツキと雨」

          読書感想「銀幕の神々(運命のひと)」山本甲士著

          岩瀬 修 63歳 文房具の宅配事業の「トドック」の専務が主人公です。その彼が久々に故郷の同窓会に参加すると決めたところから物語は始まり、修の中学生からの回想の物語が綴られてゆきます。修が出会った人々が彼を変えてゆきます。そして彼の人生の底流に会ったものは、映画。 しかも、それは「高倉健」彼の人生は高倉健と共にありました。「人生劇場 飛車角」そして「日本侠客伝」そこから始まり「網走番外地」「続 網走番外地」と健さんの映画を見るにつけ、健さんを愛してやまない少年になります。 修少

          読書感想「銀幕の神々(運命のひと)」山本甲士著

          作詞:「明日も遊ぼう」

          動画を見ていて心に響いた動画がありました。そんな動画のイメージを基に詞を書いてみました。 「明日も遊ぼう」柔らかなその手で 僕を撫でてくれる 優しいぬくもりで ついつい眠くなる 時々 君の目は 違うものを見てる どこかに行きそうで 僕は 見張り番 言葉がなくても 気持ちは伝わる このまま一緒に いつまでも側にいるよ 陽だまりの窓辺で 幸せな時間が ゆっくりと流れて また明日も遊ぼう 言葉はなくても 心は寄り添う このまま一緒に いつまでも側にいるよ 君が歩く日には

          作詞:「明日も遊ぼう」

          椅子~断捨離の出来ない私って

          今、世の中はシンプルライフ志向。 確かに無駄なもののない、質素で、好きなことにお金をかける暮らしが流行っている。断捨離もその一つ。 子供たちも、巣立っていって、夫婦二人の静かなシンプルな生活にも憧れる。でも、私は違うかもしれない。 できないかもしれない。 私は、好きなものの中で暮らしたい。 例えば、椅子。 我が家にはいくつか椅子があるけれど、全部違う。統一感には程遠い、バラバラな椅子がそこそこにある。 居間のソファ。食卓テーブルの椅子も全部違う。パソコンデスクの前の椅子。 キ

          椅子~断捨離の出来ない私って