素知そしらぬ溜息ためいきに 湿しめった手が触れて
愛想がない顔で ふと嘘をつくバニー
寂しいくせしてさ 強がるふりしてさ
ろくでもない言葉 もう判別できず

塞ふさぐ心のドア 二重以上のキー
私にかまわないで... 言っても 寒くて

私を許せないのは私だけでしょ?
それならいいけど 不信が肌を這はう
実際 ウサギは寂しくても死なないのに
意地を張るしかできない私は
やっぱり今日も嘘つきバニー


路駐ろちゅうに舌打ちを 怪訝けげんに睨にらみつけ
何かに当たりたい そう嘘をつくバニー
タイミングの合わない 青信号のパス
なかなか進めない 人生だってそう

騙だまされてばかりじゃ性しょうにあわないから
やられたらやり返す 暗黒のループ

そんな自分に毎回腹を立てては
叱咤しったのバイブ 周りを遠ざける
結局 ウサギは寂しくても死なないから
何かと理由を付けて私は
偏屈へんくつになる嘘つきバニー


自分勝手はお互い様なのに
私だけされてる そんな気がしてしまう
自分のことは自分が一番わかってると
高たかを括くくっても 知らぬ存ぞんぜぬ
誰よりも 自分が自分をわかってないけど


聞き耳立てる耳だけ発達しては
性懲りもなく 自分のウワサ探る
そうして 人嫌いはやめれず ひとり気取る
寂しいとは言えないで私は
自分にいつも嘘つくバニー

独ひとり言の愚痴ぐちに足を詰めて
愛を夢見る嘘つきバニー

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