「政治の話」「政治的発言」ってどこから?調べて見ました!

 インボイス制がもうすぐ始まる?とかでTwitterは慌ただしくなっています。

 Twitterは絵描きなどのクリエイターが神絵師と讃えられヒエラルキーの頂点に立っており、またフリーランスで仕事をしている傍らでTwitterにも一生懸命向き合ってる人も多いですから、インボイス制で損する人がたくさんおり、穏やかじゃありません。

 特に話題になったのはインボイス制反対の署名活動です。なんとか50万票集めたものの、受取拒否されたようで、野党陣営(というか共産党)がカンカンに怒っています。怒涛の一斉批判ツイート、デモでは率先して音頭をとり、政権批判系インフルエンサーも怒りのツイートをぶち撒きます。

 これに激怒したのはTwitterの絵描きです。せっかくの署名を政治アピールに利用された、とかインボイス反対を政治の話にされたとかでプンプン丸です。

 ここで「政治的発言をしないってのも立派な政治的発言なんだよねぇ」とか「インボイス制って政治のど真ん中だろ」と正論を投げつけたところで堂々巡りするだけで何も生まれません。

 そこで今回はTwitter一般人にとってどこからが「政治の話」「政治的発言」になるのかを調べてみました!


①微妙なライン

インボイス制

 まず、インボイス制に声を上げることは微妙なラインです。今回の騒動を観ていると「インボイス制に反対したいと思うのはOK、反対の署名するのもギリOK、でも共産党が出てくると違うんだよなぁ」という感覚があるようです。

 オタクはそもそも後ろで大きな手を引かれることを嫌います。100ワニのバックに電通がいるとわかったとたんバッシングに転向しますし、ステマ炎上もたくさんありました。PR案件を抱える絵師は今では普通ですが、おそらく細心の注意を払ってビクビクしながらPRしてるでしょうし、我々も「あーこいつPRで金儲けに走ったんだな」とどうしても思ってしまいます。オナホのPR漫画だけは許せますが…。グレタさんやゆたぼんが嫌われるのも後ろに何かが見え透いてしまうからでしょう。

 しかし今ではイーロンによってTwitterで稼ぐ時代になってしまい、裏にお金があることへの拒否感は少なくなっているように思えます。しかしその一方で、裏に共産党がいることは拒絶感しかないのでしょう。

 これが立憲民主党なら大したことはなかったでしょう。そんな大した影響力はありませんから。しかしツイフェミや左翼系著名人ならアウトでしょう。

 要は「あっち系」の人に回収されることが「政治的発言」となってしまう可能性があるということです。これで声を上げてくれるのがレドマツやダーヤマなら全然ウェルカムだし、それを期待すらしていた(特にレドマツは漫画家なので、政治に回収されるという感覚はない)のですが、残念ながらそうはいきませんでした。

 つまり、「政治的発言」とは、「あっち系」の人が飛びつきそうな発言を指すわけですね。やはり普段からハッシュタグでトレンドを荒らされていますから、その恨みというのがあるのでしょう。

ツイフェミ・表現の自由

 ツイフェミ・表現の自由系も微妙なラインです。エンタメとして楽しむ(エンタメとして楽しむとは)のはアリですが、本格的に暇アノンとかしてしまうと政治的になってしまいます。

 君子危うしに近寄らずではないですが、関わらないのがノンポリとして正しい姿です。

ガレソ

 ガレソが言及したものも微妙なラインです。フォローしてなくてもなんだかんだみんなガレソを見てます。

 ガレソの役割はなんでもエンタメにしてしまうことなので、政治的な話題やツイフェミもネタ化し、触れることがOKとなります。

 これをガレソの大号令と呼びたいところですが、しかしながらガレソをフォロリツすることは一般的に恥ずかしいこととされていますので、大っぴらにはできないのが難しいジレンマです。

中国共産党

 政治的な話題ド直球ですが、中国共産党叩きは微妙なラインです。日本の共産党と合わせてどっちもネタにしていい風潮があるにはあります。

 中韓(父さん兄さん)を叩くのはもはやネットのお家芸って感じですが、最近は反韓もそんなになのでなんとなく中国共産党が叩かれます。やはり表現規制の大元ぽいのが関係あるのでしょうか。

同性婚賛成

 レインボーな発言でも、ここらへんは言える人けっこういます。もちろんそれなりのクソリプもあるのでしょうが、BLや百合を楽しんでる手前、ここら辺は受け入れやすい土壌がある、というか人権意識が高いフォロワーが多いので炎上しにくいというのがあります。

 またトランスジェンダーに関する論争はTwitterの話題の中でも最も激しい応酬が繰り広げられているので難しいところですが、浅瀬でちゃぷちゃぷするぶんにはギリギリセーフという風潮はあります。

②アウトなライン

原発

 原発はアウトです。私なんかは電気代やすくしたいからなんて軽い理由で再稼働派ですが、2011年から日本を二分にしている原発に対する態度を明らかにすることはなかなかにアンタッチャブルです。

「慰安婦」問題、南京大虐殺

 ネトウヨぽいほうがセーフの範囲は広いですが、さすがにここまで全身アパホテルだとアウトです。

 東方の同人誌で陰謀論を披露するのは、さすがにドン引きです。というか普段政治的発言をしてる人もここらへんはかなりセンシティブです。

 まぁ論ずるに値しないからしないってこともあるでしょうが、フェミニストのなかでも「慰安婦」問題を扱うような人はTwitter上には現れないくらいにはTwitterと相性の悪い話題です。

 あと、キャラクターに自分の思想を代弁させるのは赤坂アカほどの作家でも嫌われますから、内容がどうであれやめたほうが無難でしょう。

検察庁法改正案

#検察庁法改正案に抗議します  はギリギリアウトでした。やっぱりハッシュタグ芸は嫌われるようです。芸能人もけっこう乗っかってくれていましたが、反感の方が強かったようです。

 たとえムーブメントになっていたとしても「あっち系」のハッシュタグはダメみたいです。

 ならごぼうの塔はええんか?芸能人けっこう推してたやろ、という声も出てきそうですが、ごぼうの塔はそもそもTwitterと相性悪かったので除外です。意外と他のSNSのプラットフォームなら政治的発言も許されるとかはあるみたいです。

種苗法

 種苗法もアウトでした。どちらかというと日本を守れ系のやつですか、それでもダメみたいです。芸能人がなんか言うのは「利用」してる感じがどうしてもでてきてしまうというのがあるのかもしれませんね。

ヴィーガン

 ヴィーガンもアウトです。ヴィーガンを馬鹿にするのはギリギリセーフかもしれませんが、そこは君子危うしになんとかです。

 ヴィーガン、環境活動家あたりはTwitterのおもちゃにされているので、まともに活動するのにTwitterは向いていません。また安易にネタにするのも迂闊という風潮もあります。

首相の呼び捨て、カタカナ呼び

 首相の呼び捨ては、政治的です。長年続いたアベヤメロー的態度への拒絶感が、自称ノンポリが政治的発言をしなくなった原因かもしれません。

 内容ではなく「あっち系」の態度を取ることすら政治的なんですね。

選挙に行くよう呼びかけること

 選挙に行くよう呼びかけるのもアウトなようです。おそらく中立を装っているようで裏が透けて見えるからでしょう。

 ブラマジガール「ホント…日本て住みづらくなっちゃった…」は前述のキャラクターの政治利用もそうですが、投票を呼びかけているようでイデオロギーが全面に出ているのです。

③セーフなライン

選挙に行った報告

 反対に選挙に行った報告はセーフです。裏側のイデオロギーの圧力がないからでしょうね。事後報告が正義です。

テコンダー朴

 テコ朴もセーフです。ネタに振り切ること、全方位に攻撃することはノンポリの美学なのです。

サイゼリヤ

 サイゼリヤもセーフです。いわゆるTwitter上でよくあがる話題ですね。ただちょっと前に千葉雅也センセがプチ炎上してましたが、社会学者としてざっくり括られる学者先生が俺たちの話題にいっちょかみしてくる、という事態に反感はありそうです。批評家が嫌われる理由と一緒ですね。

いかがでしたか?

 いかがでしたか?ざっくりいうと「あっち系」の人がハッシュタグ運動で言ってそうなことや態度が「政治のこと」「政治的発言」なようです。あとは裏に商業的なことや別の思惑が透けて見えることは反感を招くようです。

 みんな、ルールを守って楽しくTwitter!

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