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ケータイ小説は本当に廃れたのか?

私は新たに一つ作品を書いたことで、11年前のわだかまりが消えました。
ケータイ小説が流行った時期に一緒に頑張っていた方、Twitterで見つけたのですが、連絡は残念ながら取れません。
その出来事から本当に私達が大切にし、頑張って書いてきたケータイ小説は本当に消えたのか?と考えました。

その方の作品は今もAmazonで販売され3千円ぐらいでした。私はそれぐらいの価値がその方の作品にはあると思っています。
最近有名になってアニメ化やマンガ化した作品よりも。

さて、最近「ケータイ小説はなぜ廃れたのか」という記事をウェブで見つけ読みました。
それによれば、ケータイ小説の定番と言える要素は、恋人との死別、レイプ、妊娠、流産、リストカット、DV、地元のつながり、ドラックなどと書かれていました。
私はそのような作品は書いたこともないし、そのような作品は当時から避けていましたから、ピンとこなかったです。

それがケータイ小説の定番と言えるものか?と改めて思ったというかなんか違和感がありました。

そしてケータイ小説には浜崎あゆみさんというアーティストとその曲名が実際に登場するとのこと。
そしてこの筆者の方はケータイ小説の作者は、浜崎あゆみさんが作ってきた世界観に感銘を受けて執筆している方がほとんどなのではないか、と1つの結論を語っています。

浜崎あゆみさんが、中高生のカリスマではない時代になってしまい(と言っても現役バリバリのスターではあるのですが)、ケータイ小説もバイブルではなくなってしまいました。と語っています。

ではケータイ小説を終わらせたものは、1つがスマホ、 2つ目に、「AKB48」をはじめとするアイドルグループや、「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」「AAA」といったダンスグループ、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)という新しい音楽ジャンルなど、浜崎あゆみさんに変わる若者のカリスマが出現したこと。


3つ目、突如現れた黒船、Twitter。今まで「身内」だけでコミュニケーションをとっていた中高生が地元のつながりを脱し、他の新しい世界に目を向けるようになり、「ケータイカルチャー」文化の衰退に拍車を掛けることになった。とおっしゃっています。

確かにおっしゃる通り、今から十数年前に流行ったケータイ小説は廃れました。
私が、書いていたサイトも突然消えました。

私は最近一つの小説サイトに登録しました。3つ登録したのですが、書きにくくて2つ辞めました。そのうちの一つは退会の仕方もわからないから放置しています。

今登録しているサイトで書いてみて思うのは、ジャンルが増えたサイトがあることと、変に細かく分ける点、変に不自由な点。あとは画像が挿入できるサイトがあるというだけで、なんらケータイ小説と変わらないということです。

変わったとしたら、やたらプロになるように煽るサイトがあったり、それを狙って書く人達がいる。テーマも転生や異世界がやたらある。
昔、恋愛ばかりなのが、そのように変わったとは感じました。

プロになるように煽っていないかもしれません。でも書籍化することは励みになりますから、確かにそのような要素は必要なのかもしれません。

私がケータイ小説を書いていた時、途中でスマホになりましたが、スマホは書きにくいです。
ガラケーはとても書きやすくて、これに慣れるとスマホは非常に書きにくくて、これで離れた人もおられると思います。

ケータイ小説は文学かとよく言われますが、文学だとおっしゃる方々が多くいますね。
そうおっしゃていただければ嬉しいです。

私が思うに確かにスマホの登場は大きいです。これにより、それまで以上の情報を知ることができる。私はケータイ小説というより旧ケータイ小説はこれによって廃れたと思います。

そして記事を、書かれた方がおっしゃるように時代の変化、時の流れだと思います。

マンガも一時は身近な恋愛がよく流行った時期がありますが、それが日常と違う世界を舞台にした作品が流行ったように、ケータイ小説も、それまで、ガラケー、そして得る情報も少なかった。
レンタルビデオやCDを借りてたのが、簡単にダウンロードできる。しかもあらゆるジャンルを選択できる。しかも世界中から。

多様な世界になってきたことも旧ケータイ小説が廃れた原因と思います。
ただその多様性も、広いわけでなく、小さな枠がたくさんあり、その枠を皆がそれぞれ自由に選択する。そのような時代になっているように思います。知る世界はより詳しく、知らない世界は全く知らない時代になっているように感じます。

その枠の一つが小説サイトであり、それを通してプロとかのチャンスがあるという感じだと思います。

芸能人にならなくてもYouTuberになれば、有名人になれるのと同じと思います。

安易というより、より手軽になったということだと思いますが、だからと言って誰もが成功するわけではないです。

つまり、旧ケータイ小説は時代の中で消えたのであり、ケータイ小説は違う形で今も存在している。というのが私の感じるところです。

小説サイトは私はケータイ小説と思います。廃れたわけでは無いと思います。

最後に私が感じることは、やたらマニュアル化していることです。
小説に関していうなら「小説の書き方」とか「このようなキャラを作ることで作品がよくなる」「たくさんの読者に読んでもらうには」とか。この辺りも変わったと感じるところです。





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