さまざまな季節のうた13
わが病みし日々の重ねに吹く風は色あざやかな花の如くに
遠ざかる思いとは裏腹に心を迷わす人々の声
風そよぐ緑の野辺に立つ君の差し出す手のひら優しく包みて
少しずつ重ねゆくよな雨音は流れる時の幻に似て
雨上がりさやかにそよぐ物干しに命の息吹身に感じて
移りゆく季節の風に身をまかせ心にあるは命の鼓動
まどろみて耳をすませば誘われしわれも繋がる時の鎖に
少しずつ積み重なる雨音に時は重なりわれを抱きよせ
言葉にはできぬ思い胸に秘めただひたすらに歩む長き道を
吹く風は秋色に染め奏でたる蝉も静まり陽も穏やかに
※今回も十首です。何年も前に作った作品なので季節はバラバラです。最新のはツイッターに毎日あります。よろしくお願いします。
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