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さまざまな風景のうた16

やすらかに風おだやかな秋の陽はセピア色にかすむあの日みた夢

移りゆく季節に咲くは曼珠沙華過ぎ去りし時の刹那をうるおす

今よりは別の道行く曼珠沙華心を縛るまぼろしを捨てて

いつか見た夢のような月明かり君と二人静かに見つめ

沈黙の瞳にうつる月明かりざわめく心なだめるごとく

月明かり山辺を照らす静けさは優しさつげる中秋の時

しずけさに何もない夜(よ)に見える時君と手を取りあたたかさに包まれ

まぼろしを見てるよな刹那なる時に埋もれて夢も失せて

あの日見た光と変わらぬ輝きを放つ月に時はうつろう

苦虫を噛み潰したような曇り空心のうちの気まぐれにも似て

※ずいぶん久しぶりになりました。短歌は何年か前のストックしているものです。
最近はイラストにハマってというか時間とられてこちらはご無沙汰になってます。
小説も途中なのでゆっくり書いて行けたらと思います。お読みくださりありがとうございます。

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