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#70美容師から建築へのジョブチェンジ⑤

今回は、河村さんの卒業制作についての回になります。美容師から建築を志し、美容師経験を活かし方から考える卒業制作とはどんなものだったのか?答えはラジオをお聞きください。

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◯ラジオからの学び

二兎を追うものは一兎も得ず。日本のことわざにこのような言葉がありますが、果たして本当なのでしょうか?

今回はその真逆の価値観である、一石二鳥を目指す価値、について学びました。

河村さんは卒業制作を深く掘り下げていくと、卒業制作という一つの機会(石)によって二つの価値(鳥)を得ていることがわかりました。

石=卒業制作

鳥①=次への一歩の踏み出し。美容師/美容室が抱える問題の解決。自分の意思の明確化と社会への実装力、デザイン力の鍛錬。

鳥②=未来への布石。美容×建築という新しい領域を目指すという方向性の獲得と、その実験。理念の輪郭づくり。

この二つの"鳥"は鳥=食料のような、具体的な価値ではなく、自分への二つの投資という見えない価値であり、河村さんは卒業制作という一つの企画によって、次に自分が進む目の前の道と10年後20年後の自分が歩いてたい道の二つを発見したと考えています。

一石二鳥の価値は言うまでもなく、お得さ、にあります。しかし、二兎を追うものは一兎も得ず、ということわざが存在するように、お得さ、を得るのは非常に困難です。

では、河村さんはどうやって意図的に一石二鳥を生み出したのか?について分析していきます。

河村さんの特徴は以下のようになると考えます。

①二鳥を得るタイミングに時差を作っている

→一歩次の自分が得る価値と、将来の自分が得る価値という二つに分けることで、二つの価値に時系列的な関連性を持たせている

②二鳥が全く別の存在なのではなく、近い意味を持ったものである

→美容師×建築という大きな意味は共通している

③二鳥が近い意味を持ちながらも異なる価値を持っている

→現在の美容室が抱える課題の解決=リアリティのある次の一歩の獲得。美容×建築という大きなレールの設置による、自分の行動指針の獲得。

この3つのことからは、二つの価値の間に関連性/連動性を見出すことができれば、一石二鳥を意図的に起こせる、という仮説が考えられます。

一石二鳥は一つのことで二つの価値を得る魅力を伝え、二兎を追うものは一兎も得ずは、一つのことに集中しなければ全てが疎かになる、という注意喚起です。

このことを考えると、河村さんの①〜③の工夫は価値の関連性を徹底的にデザインし、あくまでも一つの意味でありながら、そこに二つ以上の価値を見出すといつ手法だと考えられます

全く別の二つの価値を得ようとするのではなく、一つの事柄のなかに二つ以上の価値を見つけること、生み出すのではなく発見することによって、一石二鳥を意図的に生み出せるのではないか。そしてそれは二鳥どころか、三鳥、四鳥を得る可能性も持っている。

今回のラジオからは、関係性を活かしてデザインすることが自分が得る価値を最大化することにつながる=得をしながら生きるためのポイントだということを学びました。


ここまで読んでいただきありがとうございました。次回もよろしくお願いしいたします。

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