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しろくてふんわり温かい幸せ


秋ってこんなに寒かったっけ?と足元に畳んであった、猫ちゃん用の毛布をかけて眠りにつきました。猫ちゃん寒かったらしく、今季初のもぐりこんで一緒に寝ました。最高の時期到来!
朝、もっと寝てなよと言われましたがしょうがない。あなたのご飯代と植物の肥料代稼いでこないとね。


この肌寒さで、晩秋用のストールを引っ張り出し出勤しました。
雨の中歩いていると、職場近くのコンビニから揚げ物のいいにおいがします。信号待ちをしていたので遠くから店内を眺めてみます。


目に入ったのが「肉まん・あんまんケース」
いよいよその時期なんだとわくわくしてしまいます。


最近コンビニにはpaypayのチャージくらいしか利用しないので
しっかり店内を見ることもありません。
私の記憶ではあのケースが出てくると、寒くなってきたんだと嬉しい。
梅雨の時期生まれなのですが、肌寒い時期が好きです。


私が大学生のころの20数年前、新潟県に一人暮らしをしていました。
2メートル以上積雪があるような場所ではなく、振る時はまずまず積もるという地域でした。海岸沿いなので雪より、風の強さがすごい所でした。

一年生の時に地元から持って行ったお気に入りの傘は一瞬で吹き飛びビビる私。

寒い中、毎日友達の家に遊びにレポートを書きにおじゃましていました。
そんなある日
そうはいってもおじゃまするので、毎回手ぶらっていうわけにはいかないなぁ、と道すがらコンビニによります。

コートを着ていても、強風で冷え切った体にあの
「肉まんあんまんケース」は相当魅力的に映ります。
ホカホカに蒸かされた、白い皮がふんわりした肉まん・あんまん
黄色いカレーまん、赤っぽいピザまんも今や遅しと、並んでいます。

寒かったでしょ。ホッカホカだから買ってかない?

そんな風に訴えかけられている気分になりました。
そりゃ買うしかないでしょう。
肉まんとあんまん一つづつ購入して、友人のアパートへダッシュします。
(走らないと寒すぎて)

その後、どっちたべる?
え~いいの?どっちにしようかなぁ。迷うなぁ。
とキャッキャ選んだことや
食べたあんまんが予想以上に暖かくて、熱いあんがこれまたおいしすぎたことが今でも鮮明に覚えています。もう20年以上たっているのに。

おまけにその後、肉まんやあんまんを幾度も口にしているのですが
その時のあんまんのおいしさを上回るものに出会ってません。
同じチェーンのコンビニで食べても、ちょっとお高い肉まん・あんまんでも。なんでかなぁ。


私の中でその何気ない学生の一日、がとてもかけがえがない日だったんですねきっと。
特段何かがあったわけではないんです。でも
友人のお部屋のにおいとか、温度とかいまだにくっきり覚えています。
「素敵な記憶」の一つとしてのあんまんだったのかな。

(きっとレポートはその日はろくにやらなかったんじゃないかな。その記憶はバッサリぬけています)


こんな日だし、コンビニであんまん買っちゃおうかなぁ
きっとあの日のあんまんを上まわらないと思うけど
たまには若いころを思い出す時間もいいですねぇ。




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