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メンタルトレーニング。

毎日最低30分ほどメンタルトレーニングについて学ぶようにしている。

俳優という仕事は、アーティストの要素もアスリートの要素も持ち合わせていると感じている。

感情をコントロールする技術が必要であり創造性、想像力で作り上げたものを自身の身体を使い表現する。

そこにはメンタル(精神的)必ず大きく影響する。

演技をしている中で、演技に対する技術や精神論だけではパフォーマンスがうまくいかないことや乗り越えられない壁・課題があった時にたどり着いたのがメンタルトレーニングだった。

不安、緊張、雑念など、演技中やパフォーマンスをする前、またはそれ以前の準備の段階から上手くいっていないとよい結果に繋がらない。

演技を磨いていく中や現場などで精神的に疲弊してゆくのを自分で感じ、これは自分自身を護る技術が必要なのではないか?と思いたどり着いた。

スポーツの分野ではメンタルがパフォーマンスに大きく影響するのは周知の事実である。

スポーツ心理学というものもあり、アスリートのコーチングでは体系化され具体化されたメンタルへのアプローチが数多く存在する。

どうしても演技になるとまだまだ抽象的で精神論的な指導が多いと痛感していて、漠然としたものでなく技術として自分のメンタルもコントロールしていきたいと思い、学びながら実践してゆくととてもよい結果が出るようになった。

それは自分のメンタルへのアプローチができるということは、良い時と悪い時をしっかりと認識し、それを分析でき、改善・対処ができるということ。

デビット・グラハム著『ゴルフのメンタルトレーニング』
ではこう書かれている。

【ゴルファーにとって、もっともやっかいな要素が時間である。だいたい18ホールをラウンドすれば4時間半以上はかかるというのに、実際にボールを打つのはほんのわずかな時間しかかかってないのがゴルフである。
ということは、ゴルフ以外の雑念にとらわれる時間がふんだんに与えられているということである。
たとえばミスショットのことや、一緒に回っていてもあまり気分のよくないパートナーのこと、プレーの遅いグループ、家に帰ってからの夜の予定などについて、あれこれ思いを巡らす時間があまりに多い。
外部の刺激にどのように反応し、どうすれば考え方や態度、そして感情をうまくコントロールできるかということが、いかにうまくプレーできるかということに実に深く関わってくるのである。
ラウンド中のインターバルタイムを上手にマネージメントすることはゲームの重要な要素で、多くのプロたちが実にうまくそれをやってのけている。】

俳優も撮影現場でのインターバルが非常に多い仕事。

撮影と撮影の合間の場面転換やセッティング待ちの時間など、待ちになる時間が非常に多い。

その際に終わった演技のことや次のシーンのことやその日の現場のことなど、様々なことが頭をよぎる。

しかし大切なことは演技する際にあらゆる雑念にとらわれることなく、シーンに集中しパフォーマンスをすること。

そのためには自分の感情の動きを常にチェックし続けることができるセルフコントロール能力が必要になる。

まだまだ勉強したい。

自分でも実践しているが、このような面も教えてゆけるようにより追求していこうと思う。

学びをやめれば成長は止まる。

松岡眞吾

2023年4月19日
https://www.shingo-matsuoka.com/


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