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信じられるのは一握り

信じられるものが少ない時代だと思います。

学校は偏差値を、会社はお金を基準に動いていることが多いようです。あなたの人生が豊かになることを一番に考えているわけではありませんから、時としてあなたを大切にしないこともあります。テレビや政治の世界も、どうやら正しさよりお金や知名度の力が強いように思えます。有名な俳優が実は悪いことをしていたり、政治家が税金を自分のために使っていたり、そうした例は挙げたらきりがありません。

でもお金は今こうしている間にも価値がゆらゆら変わるもの、もともといつどうなるかわからないものです。絶対的な存在ではありません。偏差値や知名度だって、世の中にたくさんある基準のなかの一つにすぎません。

上下の関係、つまり誰かが偉くて誰かは偉くないような関係は、もう駄目なのかもしれません。頼られると威張りたくなるのが人の性で、偉くなると悪巧みしてしまうのが人の常なのかもしれません。

もしそうだとしたら、ニュースや新聞は信じられないことになります。利権と呼ばれる、誰かの利益を得る権利がそこかしこに絡まっています。では私たちは、何を信じたら良いのでしょう。どこから得た情報をもとに生活したら良いのでしょう。

まず第一は、自分の経験だと思います。自分で挑戦をすると、成功したり失敗したり、なにかしらの結果が得られます。その結果は自分で出した答えなので、信じることができます。

そして第二は、仲間の経験です。ここでいう仲間とは、お互いに顔を知っていて、考え方の近い人たちを指します。特に顔を知っていることは大切です。自分の勝手な想像でその人のイメージを作ってしまい、それによって誤解が生まれることを避けられます。顔を知ることはその人を理解するための土台です。一方的に顔を知っているだけの有名人や政治家は仲間に含みません。

このような仲間の具体例としては、一緒にいて心地よい友人や目標を同じくする職場の人などが挙げられます。仲間の経験や学びなら、信じられるのではないでしょうか。

もちろん仲間だと思っていた人が実はそうでないような場合もあります。いわゆる裏切りです。こればかりは仕方ない部分がありますが、できるだけ避ける方法をいくつか考えました。

一つは相手の話をよく聞くこと。自分の考えばかり伝えていては、相手のことが分かりません。また聞く姿勢を持たなければ、同じく相手のことがわかりません。仲間になれそうな人がいたら、よく話を聞いてその人を知る、当たり前ですがこれが基本だと思います。

そしてもう一つは、自分の考えを行動で示すことです。そのとき参加したり応援したり、なにか行動を返してくれる人は仲間だと思います。本音や素性は、話すときよりも行動するときに出るものです。それを引き出すにはまず自分から行動をするしかありません。

自分と、こうして得た仲間が、信じられる存在です。確かなことを知るための大切な存在です。情報が溢れる時代ですが、信じられるものはほんの僅か、一握りしかありません。このことを肝に銘じて生活をすることが、不安定な時代を惑わされずに生きるための要だと思います。

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今まで経験をもとにルポ的なエッセイを書いてきましたが、自分の考えを抽象的なまま書けないかと試してみたのがこちらです。中学生がわかるように、丁寧に書きました。なんだか訓示的な雰囲気になってしまいましたが、せっかくなので掲載しておきます。

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