サルマ

ライターです。 読書は月10冊くらい。 小説・エッセイ・コミック・自己啓発・ビジネス書…

サルマ

ライターです。 読書は月10冊くらい。 小説・エッセイ・コミック・自己啓発・ビジネス書などが好きです。 主に面白いと感じた本について執筆していきます。

最近の記事

「おらおらでひとりいぐも」ってどういう意味?

「おらおらでひとりいぐも」若竹千佐子 文藝賞、芥川賞ダブル受賞の作品。 震えるほど感動しました。 年をとってくるとみんなが感じる老後の孤独や体力の衰え、死への恐怖などに真っ向から向き合い、見事にその不安を明瞭に描き出しています。 でもなんか強い。 言葉遣いが強いんですよね。 そして言葉の端々まで神経を張り巡らせてピッタリくる表現が、推敲を重ねたんだなぁと重厚さを感じさせる逸品です。 あらすじ老後の不安な気持ち、確かめてみませんか この題名は宮沢賢治の詩にある言葉のようで、「

    • 2024年 初noteです。

      本年もよろしくお願いいたします。 正月に実家に帰省するのがどうしても辛い、と感じたことはありませんか? コロナのせいでしょうか。 しばらく帰らなくてもいい(こう言ってる時点で帰りたくない気満々ですね)状況だったのに、今はその言い訳は使えません。 少人数ですし一泊二日くらいですしそれほど遠方でもありませんが、どうも家族と気が合わないというか気を遣うんですよね。 ケンカをするわけでもありません。 ただ単にめんどくさい? それもあります。 実家とは言え自分の部屋はありませんし

      • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

        旅行したくなります!豪華寝台列車「ななつ星」をテーマに7人の人気作家が紡ぐ物語。 実際にななつ星っていう寝台列車が九州を走ってるんですね。 ネットで検索したら一泊二日のコースでもかなりの高額・・・・・・ そのあたりも小説の中で出てきます。 作家さんたちは実際に乗ったんでしょうか? あらすじ収録作品「さよなら、波瑠」 井上荒野 「ムーン・リヴァー」 恩田陸 「アクティビティーは太極拳」 川上弘美 「ほら、みて」 桜木紫乃 「夢の旅路」 三浦しをん 「帰るところがあるから、旅人

        • 「悶絶スパイラル」 三浦しをん

          なぜか爽快感!  三浦しをんさんと言えば「舟を編む」とか名作小説がありますけど、エッセイにはまっている方も多いのでは。 かなり自虐的な書き方をするんだけど、そんな自分への愛を強く感じます。 話がアチコチ飛んでどこまでも自由に展開しながらも、気が付けば見事に収まってるところがすごい・・・ この短いエッセイという形式の中で、ここまで広げてここまで丸く終わらせるテクニックに舌を巻きます。 読んでるときはそんな裏の技を感じさせない自然さで、ただただ笑ってしまうんですけどね。 あら

        「おらおらでひとりいぐも」ってどういう意味?

          「アウトプット大全」 樺沢紫苑

          あなたの成長を加速させる80の方法(帯より)「人生を変えるのはアウトプットだけ」とはじめにあり、惹き込まれます。 インプットもままならないですが・・・・・・ インプットとアウトプットをセットにすることで、自己成長や目標達成をより効果的に実現できるようです。  ☆ RULES  ☆ TALK  ☆ WRITE  ☆ DO  ☆ TRAINING 大きく分けて上の5項目に分かれています。 最初の「RULES」アウトプットの規則だけ目を通したら、あとは80の方法の中から自分の気

          「アウトプット大全」 樺沢紫苑

          「希望の糸」 東野圭吾

          安定の加賀シリーズ 何作か映画にもなっている加賀シリーズ。捜査一課警部補、加賀恭一郎が渋くて眼光鋭い、まさに阿部寛をイメージしながら読んでしまう。 とは言っても、それほど見たり読んだりしたことないんだけどね。 いつでも安心して楽しめるという信頼性があるからこそ後回しになっちゃってるという・・・・・・ 今回は加賀の甥っ子で同じく捜査一課の松宮脩平が主役、加賀の下で殺人事件の捜査にあたると同時に、個人のスマホに見知らぬ女性から大至急相談したいという不可思議な連絡が届く。 殺人事件

          「希望の糸」 東野圭吾