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2023.8.24 革命の前触れ?中国大洪水の本当の意味

先日、日本列島を襲った台風6号と7号。

沖縄や九州南部、近畿地方を中心に、平年8月の2〜4倍の降水量をもたらし、道路や家屋の崩壊、浸水など多くの被害を引き起こしました。

そして、こうした台風被害は日本だけではありません。

実は、中国でも、先の台風5号によって大きな被害があったのですが、どうやら日本では考えられない“ある異変”も起こりました。

今回は、その辺りに触れて少し書いていこうと思います。


習近平の大恥

中国の首都北京がある河北省を、大洪水が襲いました。

台風5号が福建省から進行し、真っ直ぐ北上して北京周辺を襲い、大きな被害をもたらしました。

実は、このことで習近平は大恥をかきました。

というのも、地方都市で水害が起きても、情報統制で事実を伏せることができますが、北京には外国人ビジネスマンも特派員も外交官も多いので、とても情報統制はできません。

北京の冠水の実態が、明らかにされてしまったのです。

そして、もう1つ。

これはもう失笑ものですが、7月19日に習近平は、『治水に関する論文集』を出版しました。

その論文集では、
「彼が政権をとってからこの10年間、治水に関して適切な措置をとり大きな水害は一つもなかった。素晴らしい業績である」
といった内容が書かれているのですが、出版から10日も経たないうちに、首都周辺が大水害に襲われてしまいました。

正直、こんな論文集を出す必要はなかったでしょう。

台風5号の政治的役割

特に今回は、北京に隣接する人口60万の都市になる涿たく州では、4階建ての建物が水没するほどの水害に襲われました。

しかし、この涿州の水害は人災だと言われています。

というのは、習近平が作った雄安新区という新都心を洪水が襲いそうだったので、川の堤防を涿州で意図的に崩壊させて、幽霊都市の雄安新区を助けたというわけです。

庶民はそれが分かっているので、涿州を中心に抗議活動が起きています。

それらを知られると困るので、彼は情報統制を行ない、災害時に派遣すべき人民解放軍も出動させませんでした。

民間のボランティアが入ることも禁止したと言われています。

しかし、前述したように、さすがにいつまでも隠しようがないので、1週間以上経った8月5日になって、
「習近平が前線に立って水害対策をしている」
という大キャンペーンを、人民日報や政府テレビ局が始めたのです。

そういった意味では、台風5号は、政治的に大きな役割をしでかしてくれたわけです。

易姓革命という思想

この水害に関しては、中国国民の間でも色々なことが言われています。

というのは、古来から中国では、政治=治水だと言われています。

“黄河や長江を治め水害を出さないこと。それが一番大事な政治の要諦である。”

そう言われている国で、治水対策が成功していると宣言した途端に大水害が起きてしまったのです。

また台風5号がとったルートについても色々と言われています。

福建省は、習近平が出世の糸口を掴んだところです。

その福建省と北京に大水害を起こしたというのは、今までの習近平の足跡を天が否定しているのではないか、と囁かれています。

中国には、易姓革命という思想があります。

時の皇帝の徳が足りないと様々な天災が起こり、民に知らしめる。

すると、その皇帝は排除され、次の王朝が天下を取る。

こういうことが、中国では古代から繰り返されてきました。

伝統的な迷信的な考え方が根強い中国の大衆の間では、いよいよ習近平の徳がないということを、天がこの台風で示したのではないかという噂話が蔓延しています。

追い詰められる習近平

今、中国では、経済状態が非常に良くありません。

例えば、外国から中国への直接投資が、昨年からほぼ9割減となっています。

アメリカとの対立が激化しているということが、非常に大きな原因です。

そして、失業者もどんどん出ています。

これは、かなり大きな数字なので、中国では若年失業率の発表をしなくなりました。

失業者が物凄く増え、外国からの投資も入って来ず、バブル崩壊で景気自体が非常に低迷…、そこに水害、軍の大粛清…。

このような状況に陥っています。

習近平が3期目に入ったら、政権も経済的にも危機的状況に陥ると、過去の記事でも何度か触れたことがありますが、正に今、そのような状況になってきているようです。

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