見出し画像

林芙美子と柚木麻子を追って尾道へ〜母との放浪記〜

先月、母と広島に1泊2日の2人旅をしてきました。
旅の目的は…
尾道市役所で行われる柚木麻子講演会「尾道と林芙美子」!

前日は福山と尾道でぶらぶらし、2日目に柚木さんの講演会に行って自宅に帰るという計画です。

旅の背景

この講演会を知った理由は、いつも読んでいる「本がひらく」のnoteで連載している柚木麻子さんの『とりあえずお湯わかせ』お知らせ欄で見つけたことです。講演会の1か月ほど前に見つけて、すぐさま母に送りました。

柚木麻子さんは、2023年にドハマりしたPodcast番組『Y2K新書』で、より好きになりました(数十周しています。新シーズン楽しみです❣)。ふと気づくと、今までに読んで「いいな」と思っていた本が柚木さんの作品だったり、朝井リョウさんのエッセイにたびたび登場する友人が柚木さんだったりと、いつの間にか好きなものが柚木さん関連でした。

また、『放浪記』については、ブレイディみかこさんの著書『花の命はノー・フューチャー』のタイトルの元ネタとして出てきたり、他のエッセイの中にも「放浪」という話題が出ていたりと、元は読んだことはないけれど、知ってはいました。

NHK「100分de名著」で柚木さんの語る『放浪記』が面白く、好きで、講演会のお知らせを見て、すぐさま「行かなくては!!」と思いました。

旅じたく

講演会に行く前に、母と「100分de名著」を観直しました。また、それぞれ『放浪記』を読みました。予習ダイジ。

1日目 福山、尾道でぶらぶら

1日目は、10:00すぎくらいに福山に着きました。着いてすぐ入った喫茶店のモーニングで食べたホットサンドがおいしかったです。
中にポテトサラダが入っていてホクホクで、外の薄いパンのカリカリとマッチしていました🤤

<スケジュール>
福山城 

福山市人権平和資料館

ホロコースト記念館

尾道に移動

林芙美子記念館

昼食 尾道ラーメン!

細平面で、こってりしており、地元ではたべたことのないジャンルでおいしかったです。

福山市人権平和資料館もホロコースト記念館も、思いがけず行くことになったのですが、行くことができてよかったです。

2日目 旅のメイン!講演会へ!

講演会は14:00からでしたが、12:00くらいから並んで(当然1組目)待ちました。講演会の最後にサインをしていただける書籍も販売しており、何冊か買ってもらいました(1冊は開演までの時間で読み終わりました😆)。

開場すると、いっちばん前の列の、ド真ん中に座ることができて、歓喜でした。講演の間(視力が悪いのですが)、お話されている柚木さんをよく見ることができてよかったです!講演後「私、絶対柚木さんと目が合った!」と母と言い合っていました。

終始柚木さんの語る「林芙美子」は魅力的で面白かったのですが、そのなかでも「芙美子の良さは、自分の出自やルーツを恥じていないところからくるのではないか」というお話が印象的でした。

1日目に福山市人権平和資料館で同和問題を扱う展示を見てきたことで、自分の出自やルーツを公にすることの危険性や難しさをより実感することができたからです。出身地を安易に口にできない人々がいること、それが現代でも続いていることを考えると、芙美子が生きていた時代に自身が貧困出身であることなどを恥じないこと、ましてやそれを文壇で公にすることはそうそうできることではないと思いました。

感想

思いがけず様々な資料館にも行くことができ、メインの講演会もとてもよく、本当に行ってよかったです。裏テーマとして「芙美子のように放浪すること」があった(?)のですが、そのマインドだったからこそフットワーク軽く予定外のところにも行けたのだと思います。尾道も福山も良いところでした。(実際はリサーチもたくさんして「放浪」とは程遠いかもしれませんが。)
講演会後の柚木さんへの質問コーナーでも質問でき、サインも貰って大満足でした🤗
柚木さんともっとお話ししてみたいー😭と思いました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?