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[記事掲載]アジア・ソーシャルインパクト・トリップ④兵役拒否運動からはじまった平和団体「戦争なき世界」

IRO|異路のWebメディア〈Asia Social Innovation Lab〉に4本めの記事が掲載されました!
今回は、良心的兵役拒否運動からはじまった平和運動団体「戦争なき世界」 (전쟁없는세상 World Without War)を紹介しました。

「韓国の男性って、軍隊で鍛えるからから、がっちりして男らしい」
「軍に行ってきてこそ一人前」
「兵役をなんとか逃れようとするなんて卑怯もの」

こういったありふれた言葉は、そもそも「軍隊とは戦争をするための組織である」という本質から目を逸らしているものだと考えます。

「平和のために戦争に備える(=軍事力を強化する)」ということばは、明らかに矛盾だと思います。

でも、それは矛盾だ、と訴える声は年々、聞こえづらく、叫びづらくなっているような気がします。

なぜか?それは、「脅威となる国」が「軍事力を強めている」からで、ゆえに、自国をまもるためにはより強くならなければならず、より強くなればこそ平和になるという論理が「うける」からです。
戦争を取り巻く構造は何重にもくるまれて見えにくいのに、戦争へとつながる思考は、このようにとても単純でわかりやすくできています。

そんななか、
「戦争なき世界」のヨンソクさんのことばが、とても印象的でした。

「平和は複雑で難しいもの。暴力は「敵か味方か」「勝ちか負けか」と単純ですが、平和の視線からは、敵と味方の間の多様な関係の存在を知り、勝ちか負けかでは語れない多様な存在の状態を把握するという複雑な思考をしなきゃならないんです。平和とは、その複雑さを見つめることだと思います」
(本文より)

今後も月1回のペースで、韓国の「市民セクター」活動の紹介記事を掲載していきます。ぜひ、IRO|異路 のnoteをフォローしてください^^