見出し画像

コーヒーを買うから一歩先へ - 企業、NPO、カトリック学校の協働探究授業①

2022年11月14日、12月13日に、横浜市の私立学校であるサレジオ学院様と、5日間にわたる探究授業でご一緒しました。
 
授業の内容
 
・召命とキャリア教育
今回のテーマは、貧困問題を社会的企業の姿を通して見つけ、具体的な関わり方を考えてみるというものでした。
その中で、カトリック校でもあるサレジオ学院の生徒の皆様は、召命という概念の中で、自分が世の中に生きている中で何に「召されて」(導かれて)いるのか、そして自分はどんなことに魅力を感じるのかをメタ認知するような狙いも含まれていました。
 
多くの学校では、こうした召命を考えるという機会を、キャリア教育としてとらえて展開をしていると存じます。
サレジオ学院様では、これを「召命」という言葉で考えていきます。
今回の授業では、代表の山田とせいぼの支援企業のMobellの代表Tony Smithとの出会いもご紹介し、Tonyがどんな出会いでソーシャルビジネスを始めたのか、そしてなぜその魅力に山田がひかれたのかについても、お話ししました。
 
※英国企業Mobellのチャリティについては以下から
https://www.mobell.com/jp/our-charities/
 
・コーヒーを買うから一歩先へ
サレジオ学院様は、以前からコーヒーの販売のプロジェクトでご一緒しています。
今まで生徒様が自ら営業方法、値段の交渉、販売までを行い、コーヒーの産地や特徴を学び、活動してきました。
この活動の中で、背景にある産地の姿、寄付型商品が成り立つビジネスの仕組みも理解できるように、活動を続けてきました。
こうした中で、生徒の皆さんは「コーヒーを買う」という表面的な消費ではなく、人の役に立つことができる世の中を変えるコーヒーという側面を知り、その価値を販売していくというステップに進みます。
 
今回の講演では、こうした商品の姿、せいぼのブランドWarm Hearts Coffee Clubのビジネスモデルをご紹介しました。
 
※Warm Hearts Coffee Clubとカトリック学校の提携については以下から
https://www.charity-coffee.jp/school/


授業の実施方法の特徴
今回は、RUN.EDGE株式会社様の映像を活用する教育アプリケーションKOKOも用いました。
 
【全体の流れ】
・1日目:事前課題動画を提供し、反転学習で事業の姿、背景を知る。
・2日目:せいぼスタッフの実際の授業で、理解を深める。
・3日目:レポートを作り、仲間と具体的なアイデアを創る。
・4日目:せいぼスタッフが来校し、3日目までで得た質問データを元に最後のまとめの講演。
 
授業前の事前学習、授業中の生徒のコメント、授業後の生徒のコメントから各生徒の関心度について知ることができます。
 


次回の記事では、このKOKOというサービスと探究授業の繋げ方について、詳しくご紹介ができれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?