見出し画像

【介護業界で最速キャリアアップするために必要な3つのマインド 】シュン

介護業界は、市場としてはいわば成長産業である。にもかかわらず、それを公然と口に出来ないのは、そこにこの国の社会問題を内包しているからだ。

安倍首相が「国難」とまで語った我が国の「少子高齢化」は、そこに歯止めをかけるというよりも、今後の状況を予測し、いかに持続可能な社会システムを作り上げるかという方向で動いている。

慢性的な人手不足。厳しい労働環境。安い給料。
そんな「イメージ」をこの業界に対してまだ持っている人には、およそ理解し難い事実がある。

AIの導入による計画作成。介護ロボによる介護者の負担軽減。ベッドセンサーによるバイタルの測定。拡充される介護職員への処遇改善。
今まさに、介護業界は生まれ変わろうとしている。

この記事が目に止まった人の中には「これから介護職員を目指そう」「資格の取得に頑張っている」「新人介護職員として入社した」というような方もいるかもしれない。
これから話す内容はそんな業界の中で、突き抜けてキャリアアップをしていきたい人に贈るアクションプランである。

もし、「別にプライドも無い」「給料が出ればいい」と腰掛け程度に考えている方は、時間の無駄なのでページを閉じていただく事をオススメする。

それでは早速本論にうつりたい。

アクションプランその1

「業務をうまく出来るようになるな」

勘違いをしないで欲しいのは、これは「業務を覚えるな」という意味ではない。特に新人で入職したてなら、先輩職員から業務を学び、幹部職員からは施設の方針を学び、と沢山のやるべき事を与えられる。
しかし、これは職場であれば当たり前の事。これらは「仕事」ではなく「業務」である。本当の「仕事」とは「自分で考え自分で作る」ものである。「利用者様のために何ができるか」「業務を効率化するために必要なものは何か」。こうした考えが頭にある人は、常に自分から仕事を作り出す事が出来る。利用者様のためを想っていれば、例えそれが失敗しようが何も恐れる事はない。成果が出た時には自信となり、仕事に対する高い意欲が生まれる。

しかし、時として「業務に支障が出る」という本末転倒な見解で、その「仕事」を潰そうとする動きがあるのも事実だ。その主役は決まって、一生下働きの凡人マインドの持ち主だ。決して高みを目指そうという意欲は無い。上を目指す人間が相手にする必要は無いし、自分が否定されたと悲観的になる必要もない。

一見、業務がうまく回せる人の中にもこうしたマインドの持ち主は居る。だから、あたかも真っ当な理論で攻め込んでくる。しかし、先程述べたように、うまく回せているのはあくまで最低限の「業務」である。大切なのは「業務を如何に利用者様のニーズに近づけていくか」という仕事なのだ。
業務をうまくなる必要は無い。それよりも仕組みを変えていける人間の方が遥かに有益な人材だ。まともな企業であれば、そうした人材こそ育てていきたいと思うはずである。

アクションプランその2

「愚痴や不平不満を言うな」

その1で自分の進むべき道が見えたなら、実際に職場で学んでいくうちに不満を持つ事もあるだろう。あるいは、人の仕事のやり方に納得が出来なかったり、施設の方針に異論を唱えたり。
断言する。人も組織も変える事はできない。

なんにおいても言える事だが、他人の考えに変化を加える事は出来ない。これを頑張ってしまうと多くの時間を無駄にする。
そして、うまく伝わらなかったり、意見が反映されていなかったりすると今度は自分を肯定するために「他者の批判」や「愚痴」を吐くようになる。

どんな時も、影響を与えられるのは「自分のみ」というマインドを忘れないで欲しい。自分が今から何をすべきかだけを考えればいい。そうすれば、その姿勢に「影響」を受ける人も必ず出てくる。前向きな言葉で、建設的な議論が出来る仲間を増やしていく事が大切である。多様な価値観に触れる事は決して悪い事では無い。それが、納得できなくても受け入れる。それさえできれば、周りも自分を受け入れてくれるし、そのように人を巻き込んでいく求心力は、「求められる人材」に無くてはならないものである。

アクションプランその3

「やばい職場は0秒で辞めろ」

ここまで読み進めて、最終的に「辞めろ」かよと思うかもしれないが、極めて大切な事である。
人はどのような環境でも適応する力が備わっている。簡単に言えば「慣れ」だ。「慣れ」とは人間にとってとても重要で、なおかつ恐ろしいものでもある。

会社風土というものは間違いなく会社のトップが作り出すものであり、その下で働く人間がどんな仕事ぶりをしているかは、そのトップの姿勢に影響される部分が大きい。それらがネガティブなものであれば問題の根っこは相当深いところにある。

もし、自分のやるべき事を実践しているにも関わらず、存在否定や人格を攻撃されるような事態が続いた時、すぐに環境を変える必要がある。
一番最悪なのは自分に嘘をついてその環境に染まる事だ。自分の大切な人生の時間を何年も無駄にする事になる。さらには多くの意欲的な人材に、見えないところで置いてけぼりにされる事を意味する。

幸か不幸か、この業界の人手不足は尋常では無い。すぐに就職先は見つかる。利用者様の役に立ちたいというマインドを真っ向から否定されるような職場にはどんなに引き留められても残ってはダメだ。むしろ、私たちの手で、そうした施設を淘汰しなければならない。

きっと、あなたを必要とする施設はある。

以上、3つのアクションプランをお伝えしてきたが、共通するのは常に「自分がどうしたいか」を考える事にある。

この業界の人間は優しい。それは、福祉の人間としてとても大切である。
しかし、利用者様の人生のあり方に直面する場面においても、議論を戦わせない姿勢は優しさでは無い。尖るべき所は尖っていくべきなのである。もちろん、大切なのはその「伝え方」と言えるだろう。
自分達の仕事をプロフェッショナルなものにするのか、それとも「誰にでも出来る」と揶揄されるようなつまらないものにするのか。

それは常にあなたの手に委ねられている。

シュン

画像1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?