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40歳ガチ婚活(38):初対面からぶっ込んでしまったアプリ婚活。前編。

1ヶ月間のメッセージのやり取りを経て、やっとMさんと会ってきた。


東京駅でお茶をすることになったんだけど、お店を決めるにあたり、ごく自然な流れでわたしがお店を探すということになった。
初対面でもアリなお茶で予約ができるお店って意外と難しい、、と思って、考えるだけで疲れた。

そういえばわたしってデートの時に、自らお店を決めるというパターンがものすごく多い。
特別グルメな人を除いて、一般的には女性の方がお店をよく知っていると思うから、別にその役目を仰せつかるのはいいんだけど、パッと思いつかないときは疲れる。

悩んでいるうちに、Mさんが探してくれた予約のできるカフェで会うことが決まった。

前日までメッセージのやり取りは続いていて、やっとこのやり取りから明日解放されるのだと思うと、ほっっっとしていた。
だってもう、しまいには、
「コーヒーはブラック派ですか?」
とか聞かれてたし。
もうそんなのどうでもいい。

それでも、我々婚活男女たちは止まれないのだ。
会ってみて、この1ヶ月のやり取りが無駄になる可能性もあるのに、このメッセージをやめてしまったら、会うことすらできない。

散々したお見合いの経験から、写真の印象よりおじさんが来る、と心に留めながら向かった。

何回経験しても、アプリの人との初対面というのは苦しい。
会った瞬間に帰りたいと思ったらどうしよう、とか、今日が運命の出会いをする日になるかもしれない、とか、期待と不安でお腹が痛くなる。

お店の前にMさんが立っていた。

このはじめましての瞬間が、1番緊張感が高まる。
早く乗り越えてしまおうと、スキーでいう直滑降スタイルでMさんのところへ向かう。

Mさんですか?
ぱいなっぷる子さんですか?

普段はコミュ力おばけと言われるわたしでも、この時ばかりは挙動不審になり、ロクに目も合わせられずとりあえず店内へ。

ゆったりとした、居心地の良さそうな席に通される。

恐る恐る、真正面にいるMさんを見て、改めて挨拶する。

「今日はありがとうございます」

写真より良い!
ワァァァァァァァァ。パチパチパチパチパチパチ。

もうこの時点で、今日までの心労の半分が消え去った。
ありがとうございます神様‼︎

ケーキセットを頼み、色々な話をした。
一般的な初対面での会話をしたと思う。

今までアプリでお付き合いに至った男性たちとは180度間逆の、めちゃくちゃに誠実な会話をしてくれる人だった。

途中、一つどうしても気になる行動があったけど。

1時間くらい話したころ、
「デートするならお食事と映画とどちらがいいですか?」
と聞かれた。
「Mさんとのデートということですか?」
と聞き返すと、
「はい、お誘いですテヘペロ」
みたいな感じで言われて、すんなりと次の約束が決まって嬉しかった。
初対面を終えて一回解散してから、この先があるのかないのかヤキモキするのは嫌いだから。

「もっとよく知りたいから、まずはお食事で色々話したいです」
と伝える。

次の約束も、LINEの交換も、すんなり。

だが!!!
どうしても気になることがあった。

会話しながらもずっとそのことが気になっちゃって、このまま解散したら、次の約束はたぶん、やっぱり、、って断っちゃう。
でももうスルーできないし、このまま今日で終わりでいいや。
いや、ほんとにそれでいいのか?
相手に素直に聞いてみればいいことなのに聞けなくて、今まで散々失敗してきたじゃないか。

なんとなく、このまま終わらせるのはもったいない気がした。
とても誠実そうだし、25人くらいお見合いしても、楽しく話せる人ってほとんどいなかったし。

だから素直に聞いてみよう。
ありのままの自分で接して、自分らしくいられる人と結婚すると決めたのだから。

気になることを聞いてみて、引かれたら、それはそれでご縁がなかったということだ。

と自問自答を繰り返し、わたしは意を決して聞くことにした。
ふつうに引かれそうなことを聞いた。

「このまま帰ったらわたし1人でモヤモヤしそうなので聞いてもいいですか?」


次回へつづく、、、

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