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大事なのはどこからやり直すか?そりゃ諦めかけた数秒前【櫻坂46 Start over! 歌詞考察】

君は僕の過去みたいだな 
僕は君の未来になるよ

櫻坂46らしさとは「前向きな狂気」

櫻坂46 6thシングル「Start over!」のMVが2023年5月30日22時にYouTubeにてプレミア公開された。

櫻坂46の魅力として「狂気性」が欠かせなくなってきたような気がする。
今回、表題曲初センターを務めた藤吉夏鈴は
狂気がとても似合う。
なによりMVの映像作品としての完成度が高い。

そして歌詞がこれまでの楽曲の要素を詰め込んだ感じになっている。
つまりは櫻坂46としてのメッセージ性が一貫しているということだ。
欅坂46から櫻坂46に改名をして再出発、つまりはやり直すという覚悟をしたグループだからこそ表現できる、やる意味のあるシングルだと感じた。

こんな夜遅く コンビニのレンジで
弁当温め どんな奇跡待ってるの?

Start over!の歌詞

カップ麺 お湯を注いで
「それなら寝てりゃよかった」
なんて あくびしてたら麺が伸びた

BANの歌詞

具体的な表現で主人公を描写する。
BANでは一歩踏み出す手段に「開き直り」を用いた。

どうせだったら失敗したって 当事者でありたいのに・・・

Start over!の歌詞

殴るよりも殴られろ

摩擦係数の歌詞

君は君らしくやりたいことをやるだけさ
One of themに成り下がるな

サイレントマジョリティーの歌詞

欅坂46時代からある「その他大勢になるな」というメッセージが脈々と受け継がれていてこの地続き感に感動する。

その他にも「風に吹かれ」とか「ガラス窓」とかサブリミナル的に欅坂46時代がチラつく歌詞があるし、MVに黒い羊感があるしエキセントリックの振付みたいな所もある。


秋元先生の歌詞にはグループ問わず「今を生きろ」というメッセージ性が入っている事が多いが、それが櫻坂46のキーワードである「リスタート」が相まって、説得力がとてもあり櫻坂46の楽曲には再出発する人への応援歌が多いように思える。

防犯カメラに守られることより
誰も見ていない自由が欲しいだけ

Start over!の歌詞

この言語化は凄いと思うと同時に欅坂46時代の10月のプールに飛び込んで見つけた自由と比べてキラキラ感がなく覚めていて主人公の成長に寂しさを少し感じる。

あそこのあいつほどは馬鹿じゃない
僕の方が少しはマシだって言い張って
君に向かって 全否定してやりたい
結局 同じ穴の狢

Start over!の歌詞

しかし、そんな簡単に人は変われないらしい。
MVでも全て藤吉夏鈴の頭の中の妄想だったように
現実ではこんなことはできやしない。
頭では分かっていても結局は変われない。
そんな理想だけではなく現実も表現するから
櫻坂46は強い。





(最後の夏鈴ちゃん、ジョーカーぽくなかったですか?、、、)

最初と最後でカップの色が違うの凄い。
ネガティブなイメージの色からポジティブなイメージの色に変わってる。
気持ちの変化を表しているのかな。

あと「(コンビニの)自動ドアを出た瞬間 別人にもなれる」って歌詞、映像的でとても好き。


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