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青島旅行記:~猫を求めて愛媛まで~

こんにちは。一度でいいから、ビーチで「サメよー!」て絶叫してみたい鮫サメ子でございます🦈🦈

さて、今回はいつものように日本未公開のサメ映画の話題ではなく、いつもと異なるテーマで皆さまにお話ししたいと思います。それは、愛媛県の青島という島、猫好きにとって夢のようなスポットのお話です。日本には数多くの猫の島が存在しますが、その中でも特に猫が多い青島は、猫愛好家にとってはまさに天国と言えるでしょう。先日、私は5月27日と28日に夫と共に愛媛へと足を運び、その中で特に印象に残ったのがこの青島なのです。

だから、今回は青島の旅行記を書きたいと思います。

まず、私たちは愛媛県大洲市の長浜港という小さな港から船に乗り、青島に向かいました。

長浜港から青島へのフェリーは1日に2本しか運航しておらず、午前中の便に乗ると10分後に戻らねばならず、そうでなければ16時15分まで青島に滞在することになります。そのため、訪れる方には午後の便を利用することを推奨いたします。

青島は小さな島ですので、1時間10分あれば十分に猫たちと戯れることができます。さすがに半日滞在はきついでしょ?

長浜から高速船で約35分、私たちは猫たちの楽園、青島に到着しました。

最初に私たちを出迎えてくれたのは、茶ぶちの猫くんでした。彼は島のドンみたいな存在で、観光客を歓迎してくれました。

その後、次々と他の猫ちゃんたちが現れました。きっと、猫たちはフェリーの到着時間を覚えていて、観光客を待っているんだと思います。時々、首輪をしている飼い猫っぽい猫もいました。

青島には約100匹の猫がいるとのこと。猫好きにとって、まさに天国のような場所でしょう。しかし、他の猫島と同様、ここに住む猫たちは目やにが酷く、野良猫らしい生活をしているようでした。野良猫って、なかなかじっくり見ないじゃないですか?見ようとすると逃げちゃうし、ゆっくり見れるのは手入れされた飼い猫になっちゃいますよね。

目を開けるのが辛そう💦

あらゆるところに猫!あそこにも猫!ここにも猫!まさに猫まみれと言った所でしょうか(笑)

猫と戯れてる時、私はふとこの島についてある思いを持ちました。それは、「青島は消えゆく島なのではないか」というものです。

それは一体なぜなのでしょうか・・・

青島:消えゆく猫島

愛媛県の青島は、瀬戸内海(伊予灘)にある大洲市の島です。平地が少なく、急斜面に家が建ち並ぶ集落があります。島の歴史は、江戸時代に播磨国から移住した漁師の一族が始まりとされています。島の産業は漁業が中心で、特にヒジキが有名です。

しかしながら、青島は過疎化が進み、現在の人口はわずか6人。しかも全員が高齢者です。一時は900人近く住んでいたと言われていますが、現在は至る所に廃墟が残るのみとなり、廃墟好きにはたまらないスポットになっています。

青島が他の猫島と大きく違うところは、島にコンビニや飲食店、自動販売機が一切存在しないということです。要するに、観光客がお金を使う場所がないのです。これは、観光客が増えたとしても経済が活性化しないという事実を示しています。

島内はコーンで区切られ、観光客が島民の居住区域へ立ち入ることは制限されています。島民と観光客が全く別の世界に生きているかのように、完全に分断されているのです。また、驚くべきことに、この島には病院がないのです。もしかすると、コーンの向こう側、私たちの目には見えない場所にあるのかもしれません。しかし、わずか6人しか住んでいないこの島に、病院が存在し、維持できるとは、どうしても思えないのです。

観光客が訪れることができる場所は、港、近くの広場、神社、そして少し丘を登ったところにあるNTTの電波塔だけです。ですので、1時間もあれば島全体を巡ることができます。

広場
青島神社
NTT電波塔
ここには猫はいなかったです

ただ一か所だけ、観光客も訪れることができる島民の居住区域がありました。そこで、同じ船に乗っていた20代から30代の若い男性カメラマン二人が、50代くらいの女性島民と対話している場面に遭遇しました。私は彼らの話をひそかに耳にしました。

プライベートな瞬間なので
お三方の顔は隠しました

彼女は昔の青島の様子について語り、かつては900人近くが島に住んでいたこと、数年前までは旅館や飲食店も存在していたことを明かしました。インターネットの影響で海外からの観光客も増え、一時は猫を観光資源として島を活性化させられると思ったところに、新型コロナウイルスの影響で観光客が激減。島は元の姿に戻ってしまったそうです。彼女は若者たちに、何とか島の活性化につながる何かがないかと尋ねていました。

うーむ・・・青島の過疎化の問題は本当に深刻だと、改めて実感しました。

島内を散策し、愛らしい猫たちと戯れているうちに、気付けば1時間40分が過ぎていました。そして、高速船に再び乗り込み、四国本土へと向かうことになりました。

青島...10年後には、もしかしたら無人島になっているかもしれませんね。猫たちの楽園が、同時に過疎化によって消えゆく島であるという事実に、私は少し寂しい気持ちになりました。猫たちの笑顔と、島の静寂が交錯する風景は、心に刻まれることになりました。

さて、皆さん、この青島旅行記はいかがでしたか?もし次に素晴らしい場所を訪れる機会があれば、またnoteにて投稿させていただきます。

そして、これから青島を訪れる方々へ一言。先ほども触れた通り、青島にはコンビニや自販機は存在しません。そのため、飲み物や食べ物は自分で用意し、持参することを強くおすすめします。そして、ご自身で出したゴミは絶対に持ち帰りましょう。島の美しさを守るため、マナーを守ってくださいね。そして素敵な猫との時間を、存分に楽しんでいただければと思います。

では皆様、シャークと共にあれ(May the Shark be with you)🦈🦈

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