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雨の日にいつも考える二つのこと。

雨は嫌いじゃない。

傘で濡れずにすむくらいの雨なら、週イチ降ってほしい。
傘をさして見る風景や、傘の中で聞こえる音は、なぜか心地よく癒される。

だけど、必ずいつも二つ考えることがある。

ひとつは、傘をさしても結局濡れる、ということ。
肩にかけたかばんをおなかのほうに回り込ませても、
ボトムス長いものでなくを膝下くらいのものにしても、
袖を幅広でなくタイトなものにしても、
その全ては、少なからず雨を受けてしまう。

傘のさし方が、下手なのだろうか。
わたしに対して、傘が小さめなのだろうか。
ときどき 「雨の日になるべく濡れない歩き方」 などテレビでやっているのを見て実践するも、実際の雨というのは上からまっすぐ降っているわけではないからかうまくいかない。

傘をさして濡れずに歩く。 これは永遠のテーマだ。

それはさておき、問題はふたつめ。
傘の持ち手についてだ。

傘の持ち手としては一般的な、あの「し」の字というか「つ」の字というか、いいかんじにカーブしている持ち手。
あれをみなさんは、どういう向きにもっているだろうか。

わたしは、「し」でいうところの始まりの長いところを握り、「し」でいうところのハライの部分が前方に向かっているような向きで持っている。
本当はカーブしている部分を持つのではないか、持ちやすいようにカーブさせてるのではないか、と思い試してみたこともあるが雨のむきや強さに応じた操作のしやすさから、やはり長いまっすぐの部分を持つことになった。

よくよく思えば、持ち手はまっすぐの棒だけだったり、まん丸だったり、四角だったり、動物の形だったりあるわけだから、あのカーブは持つためのものではない、あのカーブは、傘をとじたときにどこかに引っ掛けるためのものだ…ということで自分を納得させている。

というのは少し脱線した話で。

本当にふたつめとして考えていることは、傘をそのように持ったとき、いつもピラピラが左前方に来る、ということだ。

ピラピラというのは、傘を閉じたときにくるりと回してとめる細長い部分のこと。あれが、前方に来るということは、わたしの持ち方が間違っているのではないかと、いつも気になるのだ。

傘をさして見る風景が好きなわたしにとって、あのピラピラは若干目障りなものとなる。
ピラピラを視界から消すには180度持ちかえるまでいかなくとも、左に90度回せば解決するのだけど、その持ち方がしっくりこない。
傘を開くときのボタンは「し」でいうところの背中というか後頭部の延長線上の柄の部分にあるので、それを押して傘を開きそのまま傘を空に向けて立てると、おのずとハライの部分が前方に向いて、ピラピラは左前の視界に入る。

これは、おかしいぞ。
ピラピラの位置、あそこでないといけない理由はあるのだろうか。
あれを違う面か、もう少し持ち手から離れた位置につけてくれさえすればいいのに。

メーカーのシーズとユーザーのニーズが一致しない!!


雨の日にいつも考えている。

持ち手の向きとピラピラの位置。

なんだか大げさに書きすぎたような気もして、我が家にある傘を確認してみた。
ビニール傘を含め7本中5本がピラピラ問題を抱えていた。

ということは、ピラピラしない傘がある。
それを使えば問題はすっかり解決するじゃないか。

そうすれば、ひとつめのテーマ 傘をさして濡れずに歩く に集中することができるかもしれない。

ただあいにく、ピラピラしない2本は息子たちの傘だ。
よし、自分用、ノンピラピラ傘を探しに行こう。

と思うも、ため息が混ざる。
実は、ピラピラさえしなければ色や形は今のものが結構気に入ってるのだ。

持ち方を変えるか、傘を変えるか、とても悩ましい。

そして、このことを晴れ間には忘れてしまう自分も悩ましい。

今年の梅雨は、長引くのだろうか。


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