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職場復帰までの怒涛の日々

2月に保育園の保留通知を手にしてから4か月。引っ越しをした地で保育園に入園でき、職場に復帰した。職場復帰のために引っ越しをした訳ではなく、諸々あってそんな流れになったというやつなので、こうすれば保育園に入れるよ!という記事ではないです。

2月に当時住んでいた区から下の子の保育園保留通知をもらう。半年間の育休延長を決め、あと半年ゆっくり過ごすのもいいかなと思っていた。(上の子は預かり保育のある幼稚園に通っていた)

その矢先、引っ越しの話が持ち上がる。

詳細は省くけれど、親戚の持ち家に住まないか?という話。今よりも広くなるけど、今の環境(特に上の子の幼稚園)を気に入っているし、引っ越したら上の子の預け先をまた検討しなくてはならない。上の子を幼稚園ではなく保育園に入れるなら職場復帰も必須。引っ越し&転園&入園&復職が重なるのはきついな、、、と雑に考えても大変そうで、ちょっと今は気持ちが追い付かない、と思っていた。

だが、一応どんな家か見てみるか、と思って家に行ってみた。すると予想以上に広かった。4人家族には十分すぎる広さ。リビングからトイレ・お風呂までの動線が近いて使いやすそう。

当時住んでいた家はおしゃれに振り切った家でリビングから階段を上ってお風呂やトイレまで行かねばならなかったし、お風呂はガラス張りのスケスケ。うーん、これはなかなか暮らしやすそうな家…
(今振り返れば、なかなか特殊な家に住んでいたからそう思うだけで、いたってオーソドックスな間取りである。)

しかも親戚の持ち家で家賃は格安。内見した帰りの車の中で、夫とふたりで引っ越しを決めた。

そこからはやることがたくさん。

引っ越しの手配、今の家を売る手配、引っ越し先の区での園探しに申し込み。タスクをこなしていきながら、楽しみな気持ちが湧いてくるときももちろんあったけど、頻繁にさみしい気持ちになった。

夫と2人で引っ越してきた家で、娘が生まれ、息子が生まれ、4人家族になった。ご近所さんとも仲良くなって家を行き来したりキャンプにいったりするようになった。会えば声をかけてくれたり、犬をなでさせてくれたりするご近所さんもいる。娘の通う幼稚園には娘の大好きなお友達がいる。

ああ、ここから離れるのか。今ならまだ引き返せるかな。
そんなことを何度も思った。

私は漫画や小説が大好きで暇さえあれば何か読んでいるのだけど、ちょうどそんなさみしい気持ちの時に読んだ漫画の一説、高校の卒業式の答辞で生徒会長が言った。

「本日、私たちはこの愛する学び舎から巣立ち、
 歩き、はばたき、転び、後退りしては進み、
 そして
 変わることを恐れず、未知なる世界に胸躍らせることを忘れず、
 歩んでいこうと思います」

福山リョウコ「恋に無駄口」10巻より

変わることを恐れない。新しいことにわくわくしていこうっていう気持ちを持ち続ける。そういうスタンスでいきたいなって思わせてくれた。

4月下旬に引っ越し先近くの保育園の内定をもらい、入園前の健康診断を受け、面談に行き、4月末に引っ越して5月から慣らし保育スタートのスケジュールを組んだ。

しかし4月下旬に私が水疱瘡にかかり(!)大ピンチ。40度を超える熱だし、うつるものだから解熱後もしばらくは人と接触できず。健康診断も面談も夫にお願いし、夫は仕事を休んだり在宅勤務したりしてやりくりしてくれた。

引っ越し前日はもうどうにも手が回らなくて義両親宅にこども2人をお泊りさせた。ちなみにこどもだけでのお泊りはこれが初。いつもはパパママがいないと嫌!という娘もこの時ばかりはただならぬムードを察してか嫌がらなかった。息子も義両親宅滞在中は一切ママを恋しがらなかったという。こどもたちもおかあさんおとうさんも、本当にありがとう、ありがとう。
ちなみにこどもたちは水疱瘡のワクチンを接種済み、夫は罹患済みだったので私以外の家族は無事だった。

どうにか引っ越して、5月。GW明けから慣らし保育をスタート。
やっと水疱瘡も収束し新しい園で頑張るこどもたちに伴走。初保育園の息子は初日は1時間のうち40分は泣いて過ごしたそう。初めのうちはお昼寝もあまりできなかったけど、それもどんどん慣れてきて、食べるのが大好きな彼は給食もおやつも毎日完食するようになった。先生に絵本を読んで、と本をもっていったり、かくれんぼ遊びでけたけた笑ったり、どんどん楽しく過ごせるようになってきた。

対して娘は園生活は初めてではないので、特に泣いたりすることはなかった。先生も「慣れるの早いですね」と言っていた。けれども先日、復職するにあたって「久しぶりの会社緊張する~」と言ったら「リンリンもだよ」と言っていた。
そうだよね、新しい保育園、新しいおともだちに先生、緊張するよね。そんな中でよく頑張ってるね、と改めて思った。

教室の前でたまに赤ちゃんみたいな言い方で「まぁま~まぁま~だっこ~」と言う娘。甘えたい気持ちを出すのも大事。私は最大限応えようと思う。ともに頑張ろう。

慣らし保育中、16時には迎えに行って公園によったり、家で一緒にしゅうまいを包んだり、それもいい時間だった。
そういえば息子が生まれる前の産前休暇中、娘を保育園に迎えに行った後で公園に行ったり、一緒にお料理しようとしたりしたなあと思い出した。2歳だった娘はキャベツをちぎるのもあまり面白くないらしく、お料理を一緒にすることはかなわなかったけど、今はもう立派な戦力。この1年半でたくさん成長したね。

2度目の育休もおしまい。息子が生まれてくれて、かわいくて愛しくてふにふにのほっぺを毎日くんくんして、だっこしてぎゅーしてそんな日々、幸せだった。この育休を通して娘の成長もじっくり見ることができた。

娘は私たち家族にとって最初の子でパイオニアだから、親としてどう接していいのかとか悩むことも多い。でも、娘は娘でいろんなことを感じて考えて表現して着実に進んでいる。親側が主導で引っ張っていく子育てではなくて、娘主体で私たちは彼女をそっと支え、健やかな暮らしを提供し、娘が何を面白いと思っているのかをキャッチして機会を与えてあげる。そんな風なサポートができたらいいな、と思っている。

そして6月、職場に復帰した。
目下の課題はフルタイム共働きで夕ご飯をどう用意するか。作り置きか?朝なんらか仕込んでいくか?保育園から帰ってから夕食を作り始めるのは腹ペコキッズ激おこになるので不可だなぁ。そんなことを考えるのも今は楽しい。

さてさて、新しいスタート、わくわくを忘れずにやっていこうと思います。


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