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読書ノート「ぼくはアメリカを学んだ」

17歳なのに単身中国渡って三万五千円でポルトガルまで行っちゃうのがほんとすごいなと思ってたら、アメリカに行ってバークレー大学に入学し、果てには博士号まで取ったものすごい方のお話だった。

この方、まさに前に読んだ本のダークホース的な人。

高校の成績は散々で、大学は絶対無理と言われたから現実から逃げ出したくて中国へ。抜群のコミュニケーション能力で現地の人に助けられて、ポルトガルまで。日本に戻った後はアメリカに渡り、語学学校はつまらなくて辞めて、たまたま会った人に最悪だから絶対行くなと言われたエスパニョールで短大に行き、そこでの成績が評価されてバークレーへ編入。その間、ネイティブアメリカン部族にお世話になったり移民にお世話になったりする中でアメリカで差別的な暮らしの中で苦しんでいる人たちに触れる。大学ではネイティブアメリカンの研究をして博士号取得。
自分の信念(差別のない世界を実現したい)をベースに興味のあるものに突き進んで、がむしゃらに頑張ったら博士になっていた、という感じ。

文体も面白くてさっと読めちゃいました。
ネイティブアメリカンのことはあまり知らなかったけど、アメリカの負の側面がよく浮き彫りになっていて、そこに深く入り込んだからこそ見える景色を見せてくれてなかなか興味深い本でした。

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