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23-4.健康診断が命を救う/がんの早期発見


30歳、子宮上皮内腺がんだと判明した。
セカンドオピニオン、手術・・・を経て、
今は寛解。手術から8年が経った。

病気の発見は健康診断だったのだけれど
その少し前に10歳くらい上の女性の先輩に
「30歳過ぎると人ごとではなくなる。自分の周りも増えている。こういう話を聞いたことをきっかけに、診てもらったほうがよいよ」
ということを聞いた矢先だった。

実はこの年の9月、ハワイでの結婚式が控えていた。(一回目の結婚の時)
子どもを持ちたいとかんがえていたので、ブライダルチェック的に、6月当時のかかりつけの地元の婦人科でがん検査をした。
その時は特になにもみつからなかった。


7月は、会社の健康診断があった。
がんの検診って、結構お値段がする。
そして、だいたいが一年に一回、検査すれば良いと言われている。
なので、いつもだったら、直近で検査してるし、健康診断では子宮がん検診はやらなくていっか・・・とおもっていたと思う。

ただ、今回は上記の先輩の言葉がふと頭をよぎった。自費負担ではあるけれど、もう一回やっておくか・・・という軽い気持ちで検査を受けることにした。

健康診断の日から二日後、仕事中に知らない電話番号から連絡が来た。
「健康診断の子宮がん検診でがんだと思われる所見が出た。すぐにでも大きな病院で検査してもらってください」

電話を受けたあと、一瞬理解ができなかった。
がん?わたしが??1ヶ月前の検査では何も出なかったのに???特に不調なこともなかったのに、、

しばらくパソコンにむかっていたけれど、
じわじわと現実みが帯びてきて、早退させてもらった。実家への帰り道、人生が有限であることの意味が押し寄せてきて、涙がでた。

地元の総合病院で再検査をしても同じ結果となり、同じ病気の手術数の多い病院にセカンドオピニオンもとり、その病院で手術をすることになった。

また、手術前後のことは別で詳細書きたいと思うけれど、結果として、手術でがん細胞はとりきれ、転移もなく、毎年の健康診断での検査で定期観察をすることになって、今に至る。

がん細胞は、一般的には一年で数ミリ成長するということなので、一年に一回検査をしていれば早期発見ができることが多いそう。
ただ、私のがんについては、普段は見つけられにくい種類のものだし、一年後の発見であったら子宮温存もできず、それだけではすまなかったかもしれない。
そう思うと、あのタイミングで健康診断でも検査をしていたことが、命を救ってくれた。
先輩の話をタイミングよく聞けたこと、それを思い出したことが命の分かれ目だった・・・

この経験から、自分のがん体験はできるだけオープンにするようにしている。
私の話を聞いて、1人でも多くの方に検査を受けてもらいたいからだ。

いまは、2人に1人ががんを罹患する。
最近は、AYA世代といって思春期・若年成人15歳から39歳の若い世代のがんが増えている。


がんは、テレビや小説の影響で、不死の病な印象がある。もちろん怖い病ではあるけれど、医療は日々進化しているし、早期発見ができれば、生存率だって変わってくる。多くの方は、治療しながら、再発しないことを祈りながら、はたらきながら、病と共存している時代。

そういうことを、がんに罹患するまではほとんど知らなかった。病へのリテラシーをあげていくことの重要性を感じる。
そのリテラシーの一つとして、早期発見する、そのために検査を毎年受けることが挙げられる。

もし、この記事を読んでくださったなら、
万が一検査を受けていないなら、
また健康診断などのタイミングがある方は、
がん検査を受けるきっかけにしていただけたら・・・幸いです。

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