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スポーツビジネスをかじったミラニスタがみるミラノダービー

こんにちは

明日(日本では明後日深夜?)はいよいよ今シーズン初めてのミラノダービーを迎えます。ということで、ちょこっとスポーツビジネスをかじっているミラニスタ視点から、主にピッチ外における両者を比較して、特に深くもない考察をすることで微力ながらダービーを盛り上げていきたいと思います。

今季の成績

2010年代中期の不振から脱却し、共にビッククラブとして復活した両者は昨年のチャンピオンズリーグで躍進した勢いそのままに今シーズンも好調を維持。ここまで共に3戦3勝と唯一の全勝同士の対戦となります。

移籍市場における戦略

ここまで両者が好調を維持している理由の1つとして、今シーズンの移籍市場において積極的な補強を行ったことが挙げられます。

ただこの補強戦略には両チームの戦略の違いが見て取れます。

ミランはトナーリというクラブの宝ともいえる選手をイタリア人史上最高額でニューカッスルに売却、その資金を元手にチュクウェゼ、プリシッチ、ラインデルス、ロスタフチーク、ムサ、オカフォーなどなど若さと実績がある選手を完全移籍にて獲得、昨季の課題であったスカッドの薄さを解決することに成功しています。

選手の年齢面においても徹底していて、獲得した選手の中で最も年齢が高いロスタフチークでも27歳です。20代前半の有望選手を獲得し市場価値を上げて売却、その資金を次の投資に回すというサイクルを回そうという意図が明確に見て取れます。

ちなみにチーム全体の平均年齢も25.7歳とかなり若い
Transfer marktより抜粋

一方インテルはというと、こちらも昨季にフリーで獲得したGKオナナをマンチェスターユナイテッドに高額で売却、加えて昨季のCL準優勝で得た増収も活用してパヴァール、ゾマー、フラッテージ、テュラムなどなど実績十分な選手たちを獲得、昨季よりも更にスカッドを強化させています。ただこちらはミランとは違いフリーでの獲得や有償ローンなどを上手く活用し出費を最低限に抑えていることが見て取れます。

また獲得した選手を見てもゾマー、アルナウトビッチ、サンチェス、クアドラードなどベテラン選手も多く加えていることもミランとの違いとして挙げられます。

チームの平均年齢は28.2歳とミランと比較して高め
ただ直近の移籍市場で黒字を計上している点は驚くべきポイントです
Transfer marktより抜粋

市場価格

そんな移籍市場で対照的な立ち回りを見せた両者ですが、完成したスカッドの市場価値はなんとほぼ同額なのは面白いポイントです。

上記と同じくTransfer marktより抜粋

ただ市場価格は一年でかなり上下するものなので、1年後に両者がどうなっているのか、見てみるのは戦略としてどちらが正しいのかを図る1つの指標として面白いかもしれません。

国籍

主力選手の国籍についても両者にはかなりの違いがあります。

ミランの主力と言えるメンバーの中でイタリア人はカラブリア1人だけなのに対し、インテルはバストーニ、アチェルビ、ディマルコ、ダルミアン、バレッラ、フラッテージと意図的にイタリア人を主軸としたチーム作りを行っていることが伺えます。

こうした構成は多くのサポーターから好意的に受け止められると思いますし、特に国内での人気を上昇させることに繋がると考えています。

ミランのメンバー構成をみるとヨーロッパ各国から若くてコスパの良い選手を集めつつ、アメリカのスターであるプリシッチを獲得したことで、クラブの市場を国際的に拡大していこうという意図が見て取れます。実際に現在アメリカではミランのユニフォームが爆売れしているんだとか。

ただ一方でイタリア人選手が少ない影響でチャンピオンズリーグにおける登録メンバーの枠を減らされてしまったり、イタリアのクラブなのにイタリア人がいないことで批判の対象となったりデメリットも少なからずあります。

なので個人的にはインテルの方針は少し羨ましいと思ったり。

まとめ

今回の対戦、一言で言うのであれば
『グローバル&若さのミランVS伝統&実績のインテル』
という構図になるのかなと思います。(あくまでも個人の見解ですが)

勝敗予想としては、ミラニスタであるが故ミランの圧勝!!と言い切りたいところですが0-2くらいで負けるような気がしてなりません。笑
それくらい今のインテルは完成されているチームである上、今回はインテルのホーム。サポーターの大声援を受けたラウタロに2失点して完敗している姿がどうしても目に浮かんでしまいます。

おまけにミランは主力のCBであるトモリとカルルを出場停止と怪我で欠いている状況。。。

なんとか私のイチ押であるイケおじケアーに踏ん張ってもらって勝利をもぎ取ってくれることを期待しましょう。

頑張れケアー

今回は以上になります、それではまた。


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