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お客様の都合など知ったことではありません

昨日、最後のブランド袋麺を食べた後、鍋をすすいで、コンロの上に置きっぱにしてたら、妻が反応した。
「ちょっと!鍋ちゃんと元の所に返してよ」

暑さで僕の予防線は弛緩していたため
「ハイハイ、わかった」
と、ぞんざいな口調で応える。そこに敵の先鋒が突入を開始。まさに「侵略すること火の如く」だ。

「なんなのよ。その口調は!」
しかし大本営は状況を甘く見ていた。ついつい、
「オレが全部悪いんだろ。ごめんなさいね」
口にした瞬間、後悔の念が背筋を貫く。しまったぁ余計な事を...。

「あんたね。簡単に全否定するのは、なんとも思っちゃいない証拠なんだよ」
こうなれば「静かなること林の如く」
まあ、林は丸焼けですけどね。もうボーボー。

さて、簡単に全否定するのは、なんとも思ってないからに違いないが、その逆?裏?どっちだ?まあいい「簡単に全肯定するのはなんとも思ってない証拠」という命題も往々にして成り立つ。

なんとかファーストのなんとかは、ないがしろにされるのが世の常。様々な企業の「お客様に寄り添った云々」「お客様の喜びを云々」というスローガンは建前で、本音は「客はうちらの養分」なのである。

「いやいや。この前ある企業の『お客様座談会』というのに参加して『貴重なご意見ありがとうございました』と」
そんなのボーズじゃん。もしくはマーケティング部隊のロジックを補強するための養分。

だいたいさぁ。たいていの会社じゃ「お客様窓口」の社内ヒエラルキーは底辺。出世コースから外れた、もしくは中途組のポジション。
その窓口の現場にいるオペレーターは派遣どころかアウトソーシングが主流。
外注先も東南アジアとか海外が増えてきている。

外国で日本人を集める。海外であれば労働基準法も関係ないし、社会保険に年金の企業負担分がない。その分プールやジムが付いたお洒落なマンションを与えて囲い込む訳ね。win-winのような新たな搾取形態のような。

そんな環境で、どういう事が起っているかというと「個人情報流出」
いづれ使い捨てられるのは見えている。自分達がいるのは遠い異国。そこにお小遣い稼ぎの誘惑が来る訳だ。

ハッキングだの不正アクセスだのと違って、人からの情報漏洩は、バレにくいし、バレても隠蔽しやすい。企業も危険性を知らない事はないが、そこは外注先に投げて、見て見ぬふり。流出した情報が詐欺グループに流れても、被害にあうかあわないかは、自己責任。

でもね。会社がお客の都合なんて、知ったことではないという考え方も間違っちゃいない。
商品でもサービスでも、お客さんは平気で浮気するでしょ。会社が傾いても潰れても責任を負うわけでもない。だいたいお客さんの意見って、コストとか無視した勝手なモノだし「客の顔色伺って仕事なんかできん!」これも正論。

そして、日本は、経営陣は本音と建前があっても、末端の現場の人間は真面目だったりするから、そこで深き悩みが発生したりもする。それでさぁ転職だ。

新しい仕事を探す時、求人広告で「アットホームな云々」PRする会社も止めておいた方が良い。ホントにアットホームなら人も辞めないし、人が人を呼んで自然と人が集まりPRする必要ない。
従業員の集合写真とかあれば、更にヤバいのが相場だ。

だんだん何が言いたいのか、また分からなくなってきたけど、まあ、とにかくだ、自分たちが何か買ったり、サービスを利用する場合。綺麗事を全面に推してくる会社のモノはちょっと考えた方が良い。「巧言令色鮮し仁」だな。

というわけで、最寄り駅の前にあるパチ屋には絶対に行かない!絶対にだ。

でも勝てば、そういう悪い会社から搾り取ることができるはずで、正義の執行をね。いや。

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