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中東プロレスがアツかった!

「生きていればこそ面白いモノが見れるな」と、昨夜はつくづく思った。
中東プロレスのダブルメインイベント。主役の一人はイラン最高指導者のハメネイ師。80歳の爺様が「アメリカに平手打ち食らわせた」だと。やるではないか。そんなことを言いつつも攻撃したのはあくまでイラクだから、イラクに攻撃を事前通告して人的被害が出ることを避ける。ミサイルも正確に着弾し、イスラエルを心胆寒からしめる。

そのエレガントさジャイアント馬場の河津落としの如し。

まるで予定調和のように、対戦相手のトランプ大統領のリアクションは冷静。
「第5次中東戦争か!?」と騒いだコメンテイターさん残念でした。

何日か前にも書いたけど、コッズ部隊はやりすぎなのだ。中東各地の同胞シーア派を救う大義はあっても、直接的な軍事介入は、国際社会でのイランの立場を危うくする。司令官の死はコッズ部隊の活動を後退させる一面もあるから、イランとしては、あながち悪い事ばかりではない。

もう一つのメインイベントはカルロス・ゴーン。
とりあえず文春砲の友人が、僕の馬鹿話を元に記事書いたので、お暇だったら読んでね。

なんで僕がゴーンさんと同時期に拘置所の独居房にいたかというと。こういう事なので、更に暇な方はこちらを読んでね。

さて、ゴーンさんの記者会見。内容は想像通りかな。ゴーンさんが日本の現代史を勉強すれば、もっと良い反論展開できたろうね。しかし、まず勉強すべきは日本のエリートたちだ。

アルベルト・フジモリがペルーを追われて日本に逃げてきた時に、ペルーは身柄引き渡せといい、ICPOは殺人罪の手配書を回してきたが、マスコミも政府も「犯罪者だから引き渡そう」「逃亡行為がそもそも犯罪」「無実の証拠を見せろ」なんてことは誰も口にしていない。そしてけんもほろろにペルーの引渡し要求を拒んだ。
それが逆の立場になるとコレだ。しかもフジモリさんは殺人罪。ゴーンさんは金商法違反。このダブルスタンダードを世界はどう思うだろうね。

出張から帰ってきたら、いきなり金商法というビミョーな罪で逮捕され、拘置所で隔離され、弁護士立ち会いもない取り調べで自白するまで帰さない。裁判はいつまでたっても始まらないし、その間に検察はマスコミに情報リークして、マスコミは推定無罪の感覚ゼロでぶっ叩く。そんな国だよ。日本は。名なり功なり挙げた人間の扱いがこうなら、いわんや衆人をや。

だから「深夜特急」に乗ったんだ

まあ、ストーリーにはなるわな。
僕が今回の件で怖いと思うのは、日本のエリートたちが恥を晒し、日本という国の魅力や、日本が生み出すモノへの信頼を損ねはしないか。ということだ。ゴーンさんは経営者としてはただのコストカッターだとは思うが、発信力はそれなりにあるとは思う。だからエリートたちも無い知恵絞って、プロレスやった方が良いとは思うけど、できないだろね。

イランの怒れる爺様vsアメリカの暴れ馬のような好カードではないものの、引き続き観戦させてもらうとします。ホントに観たいのはベテルギウス超新星爆発なんだが。

そうそう「ミッドナイトエクスプレス」は良い映画だし、日本の拘置所は日本人にとっては、まずまず過ごしやすい所ですよ。

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