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「米ドル」全面高と「日本円」全面安!『S&P500』はどうなのか?

日本円は現在、「G10通貨」全ての通貨に対して、「円安」状況な中で。逆に「米ドル」が、世界の中の米国経済の圧倒的な強さを背景に、全面高になっています。
「G10通貨」
・米ドル
・英ポンド
・スイスフラン
・スェーデンクローナ
・ニュージーランドドル
・ユーロ
・カナダ・ドル
・オーストラリア・ドル
・ノルウェークローネ

4月1日発表の、米国景気指数が好調で、こうした主要通貨に対するドルの為替レートを指数化した、「ドル指数」が年初来高値を更新しています。

利下げ期待が高まっている欧州や、緩和的な金融環境が継続されている日本とは対象に。米国の利下げ観測は後退中。米国債市場で米長期金利は一時、4.3%台前半と2週間ぶりの水準まで上昇し、日米金利差の拡大が意識されたことで、「ドル・円相場」も、1ドル=152円に迫って来ました。

世界の中で一人勝ち状態の米国に対して、特にこれと言った、イノベーションが見当たら無い中で。モノもサービスも、共に貿易赤字状態の日本の通貨日本円。短期的にはどうなるか分かりませんが、円を売ってドルを買う流れは、中長期的には止まってくれる要因が見当たらないと言うのが現実だと思います。

特に4月、5月は、米国主要企業の四半期決算発表が続くことになりますが。ここで引き続き、「絶好調!」ということになれば、ますますこの流れが加速するかもしれません。

こういう状況の中では、日本企業に勤務して、日本円で給料をもらっていて、日本円の預貯金しかしていない方々は、何もしていなくても、勝手に貧乏になってしまいますので。日本円ではなく、米ドルを持ちたい。

ただし、今は円安なので、単に米ドルに両替して持ち続けているだけだとあまり沢山の米ドルを持ち続けることができません。そこで、米ドルに両替して終わりではなく、コツコツと米国の成長株に乗せておく。これによって、「円安リスク」に備えておくことが、求められると思います。


「米国優良企業500社」

「米国に投資」と言って、すぐにたどりつくのが「S&P500」です。「S&P500」の「S&P」は、「Standard&Poor’s(スタンダード・プアーズ)」です。「Standard&Poor’s」の前身企業は、1920年代に「アメリカの優良企業200選」的な指数を既に作っていましたが。1957年に、現在の「優良企業500社」という形式になりました。

2024年スタートの「新NISA」でも投資信託として投資可能。大手証券会社各社のつみたてNISAおすすめランキングにも、トップに陣取っている。先日開設した「オルカン(全世界株式)」と1、2位を争うのが『S&P500インデックス』をベンチマークにした運用を目指す投資信託で。100%アメリカドル通貨ベースで、約96.7%、アメリカ企業約500社の株に投資しています(約2.6%外国REIT、約2.0%外国株式先物)。

米国株約500社に均等に投資しているわけではなく、
・時価総額が大きい銘柄に多く投資をする
・時価総額が小さい銘柄に少なく投資をする
・時価総額=発行済株式数x株価
・結果的に約25%が米国の時価総額上位10銘柄

「S&P500」に投資をした時の、時価総額の割合で株を買ってくれるというわけですね。「S&P500」では、米国の上場企業ならどんな企業でも参加できるわけではありません。

時価総額が約61億ドル以上なので、日本円で9,150億円を超えている企業だけ。さらには、直近の四半期が黒字決算、四半期の利益の合計がプラス。赤字決算の企業はNGです。つまり確実に利益を出し続けている企業であることが条件です。

直近に公開されている業種別では、
・ソフトウェアサービス:11.8%
・半導体・半導体製造装置:9.4%
・メディア・娯楽:7.8%
・テクノロジ・ハードウェア・機器:7.7%
・金融サービス:7.5%
・医薬品・バイオテクの・ライフ:7.2%
・一般消費財・サービス流通・小売:5.9%
・資本財:5.5%
・ヘルスケア機器・サービス:5.1%
・エネルギー:3.6%

ということで、「S&P500」に投資をすれば、「ザ・米国企業」全てに、まとめて投資できてしまうことになります。

そして、基準以上の利益を出せなくなった企業を除外して、基準以上の利益を出せるようになった企業を新たに組み込むという、入れ替えも勝手に行ってくれています。

実際の運用成績は、
ファンド・ベンチマーク
直近1ヶ月:5.2%・5.2%
過去3ヶ月:14.5%・14.4%
過去6ヶ月:16.5%・16.3%
過去1年:42.6%・42.3%
過去3年:95.1%・94.0%
設定来:177.9%・171.4%

・・・ということなので、ほぼほぼベンチマークであるオリジナルの「S&P500」通りの運用になっていると思います。短期的には上下を繰り返していますが、長期的には右肩上がりが続いています。その背景には、「S&P500」に選出された企業が、着実に利益を出し続けている。利益に裏付けされた、上昇であることが分かります。

理想は「個別・成長株」への投資

何も考えずに、日本の銀行に、日本円のまま預金するよりは、米ドルベースで、米国の優良企業500社に投資をしてくれる『S&P500』系の投資信託にコツコツと投資をし続ける・・・。というのも、回避の手段の一つではありますが。これでは、僕たちにとっては「物足りない」というのが正直なところです。

大手証券会社が販売している投資信託なので、詐欺も無いですし、妙なレバレッジがかかった投機的な案件でもないですし。安全性の高い案件。比較が「日本円の預貯金」ならば、優れた投資案件であることは確かだとは思うのですが。同じ金額を、同じ年月投資をし続けるのであれば。やはり、「利回り」を追求したいわけなのです。

実際に、「米国の優良企業500社」への投資と言っても、全ての企業の株価が、上昇しているわけではなく。500社の中でも、ごくごく一部の「成長企業」と呼ばれるグングン株価が上昇している企業と、そうじゃない企業の二極化が激しいことが分かります。

直近2、3年も、果たして「成長企業」が無かったら、「S&P500」の価格が上昇していたのか?その答えは、「実は一部の成長企業以外は 微増だった・・・」というのが実状です。そこで僕たち「北の株式投資大学」では、

・「投資信託」においても、「S&P500」を超える運用パフォーマンスが期待できる案件を算定済み
・しかしやはり何と言っても、「個別の成長株」に資金の大多数を投資した方がもっとパフォーマンスが上がる

という結論に至っているわけなのです。

ただし・・・「成長株」が何たるかを理解していなくて、「株主優待が良いから・・・」など、意味のわからない理由で、個別株に手を出してしまっている方々にとっても、良い案件ということになります。

しかし、やはり「成長株」を見極めて、長期視点で株式投資に臨む投資方法とは比較にならない程、低い利回りでもありますので。この部分を理解した上で、「円安」のリスクに備えて、限られた資金を『S&P500』に投資をするかどうかを考えてもらいたいと思います。

「投資信託」に投資をするにしても、「個別株」に投資するにしても、どちらにしても、しっかりとした投資で勝つための根拠を固めておくことが重要です。その根拠を、徹底的に学ぶために、「北の株式投資大学」がありますので。本気で「株式投資」で勝ち続けたいという場合は、「北の株式投資大学」で、基礎から学んで頂くのが賢明と思います。

「北の株式投資大学」主催で、「新NISA」を活用した「株式投資法」セミナーが無料で開催されていますので、まずはこちらから確認下さい。 https://joinnow.live/s/jkCPbV

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