見出し画像

誰かのためなら頑張れる、自律型人材のための読むサプリ(vol.2)

前回から始まったシリーズで、「周りよりエネルギー高く活躍しつつも、モヤモヤするな」という方に向けて、考え方やアプローチのヒントをお届けしています。

ポッドキャスト&note記事というチャレンジ✨
音声で、ながし聴きも可能な「聴くサプリ」はこちら↓

秋間早苗(以下、早苗):
組織の中でエネルギー高く活躍しつつも、モヤモヤを抱いている方に向けたお話を届けていく新シリーズ。
今日も、広島で働いてらっしゃる、なおこさんをお招きしています。

小倉奈於子(以下、なおこ)
はい、引き続きよろしくお願いします。

早苗:
よろしくお願いします。前回は、なおこさんとの共通点はこの辺だよね、みたいな話題からお話を広げていったんですけども、実はそれを言語化して、Note記事を公開しました。

エネルギー高く、誰かのためにと頑張っている人へ

この記事は、エネルギー高く頑張っている人、その頑張りが自分個人よりも誰かのために向いている人のために書いた記事だったのですが、とてもたくさんの反響を頂きました。

私が出会ってきた数々の人の顔を浮かべながら書いた記事だったということもあってなのか、「私のことをわかってもらえて嬉しいです」とか、「代弁いただきました」というような声を多く頂きました。
今日は、この記事の感想を伺うところから、お話を進めて行こうと思いますが、なおこさんにとって、この記事はいかがでしたか?

なおこ:
私も、職場ではなかなか言いづらいことを、私の代わりに世に広めてくださってありがとうございますと思いながら、記事を読んだところでした。おそらくどんな職場でもある話だと思いましたし、この現状をどうブレークスルーしていくか、みたいなことを考えるヒントになる記事だったと思いました。

自分を出そうとして、孤立している実態

早苗:
ありがとうございます。記事にある「自律型人材」という言葉には、自分から動く、それこそ、言われなくても心や体が動いてしまうというような、率先するエネルギーに溢れている人という意味を込めました。

というのも、記事を通じて、そういった方の多くが、世間一般のイメージ以上に埋もれていたり、自分を発揮してしまうと足を引っ張られてしまったり、自分のやり方を通すと孤立感を感じてしまったり、というような実態を表に出したかったからなんです。その私の想いが、エピソードを通じて、みなさんの心に届き、本当に多くの反響を頂いたこと、大変嬉しく思いました。

なので今回は、全員じゃないかもしれないけれど、

「人と同じ仕事じゃちょっと物足りない」
「同じやるなら自分の色を出したい」
「誰かの期待に沿うことだけだと物足りないから、何かもっと違いを出したい」
「みんなで力を引き出し合っていい仕事がしたい」

そんな意欲がある人に対して、その思いをちゃんと叶えるためのヒントとなれば…という想いでお届けします。

モヤモヤの原因、コミュニケーションの壁

早苗:
前回も、なおこさんが実際に働いている現場であった話をお伺いしながら進めたんですが、特に今日はですね、「最近、ふと心がマイナス方向に動いた話」を伺いながら、それをどう捉えていくかという部分について、みんなで一緒に考えていく時間にしたいなと思います。では早速、最近の日常からピックアップをお願いします。

なおこ:
最近ホヤホヤのお話なんですが…私が自分で解決するためのヒントを話題にしながら、色々お話できたらいいなと思っています。

何の話かというと、残業の話です。残業って、するのが当たり前になっちゃいけないというか、自分が元気に働くためにも、高いパフォーマンスを維持するためにも、必要最低限の範囲で残業するっていうのが、あるべき姿だと思うんですね。その大前提はあるんですが、うまくコミュニケーションが取れず、意図が伝わらず、みたいなことが起きていまして。マネジメント側からすると、なんでそんなに残業が発生してるかが見えづらかったり。でも実際に手を動かしてる人からすると、仕事がありすぎて、なかなか片付かないんだっていう現状を知ってほしいって思っていたり。そのあたりのコミュニケーションがうまく取れていないっていうのが、問題の発端になったのかなと思っています。

無意識に起こっている問題のすり替え

なおこ:
さらに、「残業はしないでください」っていう、違う問題になっている気もします。話してくれたら、説明さえすれば、簡単に解決できそうなことなんですけど、いろんなものが付随して問題に見えてきて、「もう残業が絶対駄目なんだ」みたいな、問題のすり替えが起きてる気がします。

どんな場面でも、この人はこういうことしか言わないんだっていう変な決めつけみたいなのが生じてしまって、それがよりコミュニケーションの悪化を招いてしまってる気がします。

問題への向き合い方を考える


早苗:
その中でなおこさんは、今どういう立場で、どんな思いで、その問題に向きあってますか?

なおこ:
私は調整役ですね。チームのいち担当者としての立場でありながら、チームメンバーとその上の管理職の方の間に入っています。どっちの考えも分かるよと思いながら、何らかの解決をするにはどうしたらいいかな、私がどう動けばいいかなと模索しているところです。

早苗:
そうなんですね〜…上の方の考えも、現場の方の声もわかるというところで、逆に、なおこさんならではの役割が期待されてるのではと思いました。別の話題であったにしても、対立してるように見える意見の狭間でどうしたらいいのかなとか、あっちを立てればこっちが立たずとか、それぞれわかるんだけど言いにくいとか。この人はやっぱりこういう言い方しかしないから、こういう人だからと、ラベルを付けてしまって、本当に対話してわかり合うというプロセスがすっ飛ばされていることも多いかなと思うんですよね。

なおこ:
一対一で話すと全然そんなことないのに、組織上の役割のせいか、そう見えてしまうということもある気がします。

切り札は、「問いを変える」こと

早苗:
例えば、その対立がすごく緊迫してたとしたら、どうでしょうか。

危機状態にあると、私達の身体は、ぎゅっと縮こまったり、ビクッとなった途端に視界もギュッと狭くなったり、普段はしないようなミスが起きてしまったり、自然と反応が起きてしまうんです。だからこそ、スイッチ入ってるなと気づいたら、意識的に問いを変えて、何か突破口繋がるような問い掛けを、あえて自分に投げかけてあげるというのが大事かなと思うんです。

でもそれが調整役という立場になると、また違うプレッシャーがあるのかなとも思います。

見えていないところを引っ張り出す

なおこ:
上に立つ立場じゃないので、その中で調整役を担うとなると、さらに難易度が上がるんですが、大事なのは、伝わってないところをいかに表出ししてみんなで共有できるかが、調整役としてのミッションなのかなと、個人的には思っています。

早苗:
人の裏の思いというか、その思いを引き出してしっかり伝えるって結構難しいですよね。でも多分、調整役のなおこさんは、問題の構造というか、違うように見えても根っこの思いや大事にしてる想いの部分では、分かり合える部分があるというのが、もう見えてるんじゃないかなと思うんですが、そこはどうですか?

なおこ:
見えてはいますが、それを私が言うのもどうなのかな、とか余計な考えがモヤモヤ出てきます。

自律型人材こそ担える、サポート役とは

早苗:
カジュアルな場かどうかでも違いますが、声のかけ方を変えてみるのはどうでしょうか。

例えば、「確認なんですが、このようにおっしゃる背景は?」と目的を聞いてみたり、「ここを押さえれば、コミュニケーションの余地があるということで合っていますか?」と、一つの言葉に対する自分の受け取り方を伝えて、壁打ちしてみたり。

上の方もチームの方も、ラベルをどんどんエスカレートさせて、勝手な妄想を含めて嫌な気持ちを抱いているとしたら、「これはこういう意図じゃないかな」と、興奮して見えていないところ、誰かが見落としているところ、言いそびれてるところを、すっと表に出すサポート役が、調整役なのかもしれませんね。

なおこ:
そうですよね、よかった。私が今思っていたことと、秋間さんに言っていただいたことが、ほぼ一緒だったので、このままでいいんだと思えました。

自分ごとに思う力は人一倍強い

早苗:
ただプラスで思うのは、おそらく、こういうコミュニケーションができる人、間に立つ人というのは、どちらの発想もわかるからできるんだと思うんですよね。

どんな立場の人のこともちゃんとわかる能力、想像力は、自分ごとに思う力に長けてるからこそ。あなたにとってはこう見えますよねと、共感を持って見ることができる。それもエネルギーが高いからこそできるのであって、そうじゃない人で、自分の目線しかないっていう方も多いと思うんです。

だから、そういう立ち回りができる人が、いろんな軋轢の間を調整するのに奔走して、本来する仕事以上に、統制することにエネルギーがどんどん割かれてしまう。でもできるならば、エネルギーの消耗で終わらない、長い目で捉えた上でのチームづくり、風通し作りが大事かもしれません。

個人からチームへ

早苗:
同じ言葉を使っても、みんな違う辞書を持っていることってありますよね。目的と手段があっても、目的は言わずともわかるでしょと省くことが多いので、手段が目的化することも多いですし。

でも、色んなボタンの掛け違いから生じる問題のフォローにエネルギーが割かれるのはもったいない。今回のフォローは既にクリアしたなおこさんならではの次のミッションとして、自分がいなくてもコミュニケーションができるチームを作ることに、チャレンジしてもらえたら、と思いました。

なおこ:
すごく元気が出てきました。ありがとうございます。

早苗:
ここを聴いてくださっている方にとっても、「あるある」と思い起こすことがある話題だったのではないでしょうか。

半径2mじゃない、ちょっと遠い人のお話を、ぜひご自身のインスピレーションの種や、発想を変えるヒントとして活用して頂き、少しでもお役立て頂けたらなと思います。

このシリーズ、まだまだ続けていきたいなと思いますので、引続きよろしくお願いします。

「聴くサプリ」はこちら↓


★プレゼント企画その1★
自律型人材のための3days 特別セミナー無料プレゼント中!
「人も現実も動き出す!ストーリーマインド講座〜導入編」
  ↓   ↓   ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?