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#128.【災害時のペット対策①同伴避難と同行避難。違いは?】

こんにちは!

15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。

前回のお話はこちら

https://note.com/sanaojing/n/n21ed375f7e2a

年が明けてすぐに起きた、能登半島地震。


いまだ被災地では余震や寒さ、慣れない避難生活でお疲れがたまったり、
失われた多くのものに心も体も傷を負っていらっしゃる方も
大勢いらっしゃると思います。

出来ることをしつつ、支援の輪を広げながら、
しっかりと経済を回していくことが、今出来ることの一つかなと思います。

改めて、被災地の皆様の心身の安らぎが早く訪れるよう、
そして失われた多くの命に対し、お祈りいたします。

「被災とペット」のシリーズで、公的ガイドラインのこと、
犬に起きやすい行動変化のことなどを数回に分けてお話してきました。

今回の地震のあと、防災対策や有事の際の対策を改めて見直そう、
という方も多いのではないでしょうか。

また、そういった配信や投稿も多く目に留まるようになりました。

大規模な震災や災害が起きたら、実際ペットと暮らしているご家族はどうしたらいいのでしょうか。

あらためて、ペットの防災を考えたいけれど、何から始めたらいいのか。

そんな方へ、順を追って投稿していきますので、
一緒に1つずつ確認をしてみてみましょう!

<ペット防災:まず何から始める?>


①家庭内でできることの確認とシェア

②公共の立場でのペットの防災対策の確認とシェア
(地域防災拠点と災害時の動物救援対策)

に大きく分かれると思います。

①家庭内でできることの確認とシェアに関して

災害時のペットの対策については、
環境省が主導したガイドラインが作成されています。

「人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>」(環境省)

各地方自治体のペット害対策でも、
基本方針はこのガイドラインを住民に対して推奨していますので、
まずはこちらのガイドラインを平常時に確認しておくといいでしょう。

私の配信も、
こちらのガイドラインに沿ってご紹介していきたいと思いますが、
ガイドラインも
①飼主編
②防災拠点編
③災害時の動物救援対策編

にわかれています。

「災害時のペット対策~ペットとの同行避難対応ガイドライン」(横浜市)

今回は災害時のペット対策ガイドラインの「飼主編」についてお話します。

本編ではイラストや表とともに見やすくフルカラーで説明されています。

その中のかなり最初、2ページ目で大切なことが書かれています。

それは「同行避難」という言葉についてです。

国は大規模災害時に、ペットとの同行避難を推奨していますが、
「同行避難」の意味をご存じでしょうか?

ガイドラインより抜粋させていただきます。

【ペット同行避難とは、 大規模な災害発生時に、 自宅からの避難が必要な飼い主 が飼育しているペットを同行し、 住んでいる地域ごとに指定された拠点などに避難 することです。  ペットとともに避難をすることを指し、 拠点において飼い主がペットを同室で飼育 管理することではありません。】

以前、同行避難と同伴避難という言葉の違いについて配信をしたこともありますが改めて体系たててお話していこうと思います。
これも環境省が出している「人とペットの災害対策ガイドライン」の総説の「用語説明」で詳しく違いが明記されていますので、改めてご紹介します。




「同行避難」が、ペットとともに安全な場所まで避難する行為(避 難行動)を示す言葉

であるのに対して、

「同伴避難」は、被災者が避難所でペットを飼養 管理すること(状態)を指す。

ただし、

同伴避難についても、指定避難所等で飼い主がペ ットを同室で飼養管理することを意味するものではなく、ペットの飼養環境は避難所等に よって異なることに留意が必要である。 

つまり。

「同行避難」は倒壊等の恐れのある自宅等から指定避難所へ避難する際に、ペットを自宅に置いていくのではなく、一緒に非難しましょう。

という意味。

「同伴避難」は指定避難所において、ペットと一緒に避難生活を過ごすこと。

私的にはこの「同伴避難」という言葉が非常に一人歩きしている印象で、

「ペットと一緒の空間で、避難できるんだ」という誤解をされている方が多くいらっしゃる印象です。


ただし、「同行避難」「同伴避難」を国が推奨していても、
その言葉の定義のなかでは何度も
「飼い主がペ ットを同室で飼養管理することを意味するものではない」
と明記されています。

大規模災害時、自分の住む地域で避難場所がどのように指定されているのか?

そもそも、自宅近くの避難所ではペットと一緒に受け入れてもらえるのか?

避難するのであれば、どんな準備が必要なのか?

ペットと一緒に避難が可能な場合、どのように避難生活を送るのか?

いまペットと暮らしているみなさんは
その全てをきちんと把握されていらっしゃいますでしょうか?

ガイドラインでは、

平常時の飼主さんの備え・災害発生時の飼主さんの対応すべきこと


を端的に項目に分けて記載しています。

平常時の備え 
 ① 飼い主の明示、 しつけ、 健康管理 
② 動物用避難用品の確保 
③ 動物の緊急時預け先の確保
 ④ 拠点の場所、 避難経路の確認 
発生時の対応
① 避難先 ・ 避難方法の判断 と ペット同行避難の実施 (自宅が損壊し在宅できない場合など)
 ② 拠点のペットの一時飼育場所での飼育 ・ 衛生管理
 ③ 拠点で決められたペット飼育 ・ 衛生管理のルール 
(以下 「ペット飼育ルール」) 順守

災害時のペット対策ガイドラン(横浜市)

次回は、それぞれ飼主さんが平常時すべきことと災害発生時の対応についてガイドラインの内容を解説していきたいと思います。

大規模災害時には人命救助が最優先です。

自分のペットは自分で守ることが原則とされている中で、
日頃からの備えや緊急時の際の対応の手順を知っておくことは
ペットの安全を確保する最善の策だと私は思います。



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