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#130.【《災害時のペット対策③飼主がすべきこと平常時&災害時》大切なペットたちを守るには】

こんにちは!

15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。

前回のお話はこちら

https://note.com/sanaojing/n/n8886ef5f55fd

今回は前回のつづきとなります。

各市町村によって、災害時のペット対策ガイドラインは出されています。

中身は多少異なるかと思いますが、基準とされているのは環境省が示している

人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>」

というパンフレットになります。

今回も私の活動地域である、横浜市が定める
「災害時のペット対策~ペットとの同行避難対応ガイドライン」
の続きをみていきましょう。

「ペット用持ち出し袋の準備」

一例をあげると以下のものになります。
●フード(最低5日分) 水、食器、薬
●ペット用品(ペットシーツ、 新聞紙、 リード、 糞尿の処理用具など)
●飼育手帳(飼い主の連絡先、ペットの写真、 ワクチン接種状況、 健康状態、 治療中なら治療内容、服用中の薬品名や検査結果などが記載される)

これは今日にでもすぐに準備ができるものですね!

賞味・消費期限の確認も忘れずに。

また、普段手作り食や生食を食べているというペットさんでも、
災害時にいつもと同じフレッシュな物を入手したり調理することは、
困難である可能性があります。

ドライフードだけだと食べないという場合には、
持ち運びや長期保存に便利なフリーズドライの素材を緊急時用に用意し
それをドライフードにかけてあげるというのも方法のひとつです。

私もボランティアでの経験がありますが、
災害時に飼主と離れ離れになり、
離れて暮らす必要が出た場合、
施設に収容されているペットに対し、
「特別扱い」は非常に難しい場合が多いです。

持病などの関係で特定の物が食べられない、
アレルギーがある場合には、それが分かるように明示すること。

また、療法食など特別食が必要なペットの場合には、
普段から多めにストックをし、
家族や周囲の方にシェアをしておくことも必要でしょう。

また、避難拠点において、

動物は基本的に人間とは離れた場所での飼育管理となります。


その中でも、大型犬やケージに入れない犬などは、「係留して飼育」することが求められたり、一時的な係留を求められることが在ります。

そういう場合や、避難所などでの「伸縮リード」の使用は大変危険です。

防災グッズには伸縮しないリード、普段使っているものより、
気持ち太目のものを用意しましょう。

また、災害時には、車が使えない可能性は大いにあります。

小型から中型の犬は抱っこしたりキャリーに入れて「同行避難」することが可能ですが、それ以上のサイズになると、歩いて行かなくてはなりません。


この時、地面の状態が悪いことが懸念されますで、
犬用の靴や靴下の準備と、それを履くこと・履いて歩く事のトレーニングもしておいた方が良いでしょう。

避難拠点について、ペットだけ離れたところで飼育管理しなくてはならない場合。

いつも一緒にいてくれた飼主さんと離れ離れになる事、
異常事態に動物たちは怯えます。

普段からクレートやケージで安心して居られるトレーニングは欠かせませんが、避難拠点に頭数分のクレートが用意してある可能性は低いです。

動物にしても使い慣れたクレートの方が安心します。

ぜひ、クレートは1家に1台あるといいでしょう。

その中では、飼主さんの匂いの染みついたものや、
そのペットのお気に入りの毛布などを置いて、
安心できる「いつもの」環境を整えてあげられるのも、
クレートやケージの強味です。

動物の緊急時預け先の確保

これは、ガイドラインにおいて推奨されている、
飼主さんのチェックポイントの一つですが、
あらゆる準備の中で一番難しいといえるものかもしれません。

というのも、「緊急時のペット預け先の確保」は、
あくまで平常時に決めておいたとしても、
その被害の大きさによっては預け先の受け入れや、
そもそも動物輸送だけでも難しい場合があるからです。

ガイドラインでは「ペットの預け先」の一例として

ペットが慣れている親戚、 知人 ・ 動物病院 ・ 民間団体の施設など  

 

と紹介があります。

また、特に、 大型の動物、 危険な動物、 特殊な動物、 専用の飼育設備が必要 な動物 をペット として飼育している人は、 災害が発生してから一時預け先を探すことが 非常に困難です。

必ず事前に確保しておきましょう。 

という記載もありますが、補足をあえてするとしたら、
・「咬み癖や吠え癖が強い」
・「重大な持病がある」
・「特別なお世話や介護を必要とする」
動物の場合も、預け先確保が難しくなります。


防災拠点で「ペット受け入れ可能」としてあったとしても、
「犬・猫に限る」場合もあります。

一人暮らしの方にとっては、飼主さんが不在時にペットは独りぼっちで被災することも想定しておきましょう。

(もちろん、ご家族の方でも)ご自身が帰宅難民となったとき、
誰にペットの様子を確認してもらうのか。

少なくとも、1人は確保しておくことをお勧めします。

ガイドラインには

「 後日トラブルが生じないよう、 条件 ・ 期間 ・ 費用など、 事前に確認しておきましょう」という一文がありますが、

たとえ事前に「契約」を交わしていたとしても、
有事の際に双方が健康体で契約履行が可能な状態かは分かりません。

哀しいことですが、震災後のペットをめぐるやり取りの中では、
多くの詐欺まがいのことが横行していた事実は山ほどあります。

だからこそ、もしペットの一時預かりを頼むのであれば、
日頃からしっかりと信頼関係を築ける間柄・関係性の近しい方を選び、
ペットさん自身にもその方と慣れてもらうこと。


また、頼める相手は個人のほか、
社会的信用度の高い施設、団体などをチェックし、
定期的にコミュニケーションをとりペットの情報を共有する必要があるでしょう。

都市部では隣人の関係が希薄で、有事のときに頼れる親族も居ない・・・・

そんな「災害時の飼主とペットの孤立」を防ぐ目的で、

平常時から「飼主さん同士の協力体制」が求められています。


これは「自分で自分を助ける(自助)」のほか
「お互いに助け合う(共助)」の部分で力を発します。

ガイドラインでは、ペットを飼育する飼い主さん同士の平常時からの協力体制、情報共有及び定期的な避難訓練や避難経路の確認が推奨されています。

というのも、人命救助が優先の被災現場では、
災害発生のあとのペットはまず、
飼主さんご自身がペットの安全と世話を確保すること、
それから飼主さん同士が協力して、
地域周辺のペットたちの安全や生活維持のための活動をおこなうこと。

とされているのです。

つまり、逆を言えば
「公的援助や民間援助が個々のペットたちに届くまでには、それなりの時間がかかるので、それまで飼主さん同士でペットたちを守り抜きましょう」
ということになります。

そのため、地域住民や個数の多いマンションでは「飼育の会」等、
その地域周辺のペット個体数管理や情報共有、
飼育ルールや公衆衛生、
マナー遵守のための組織をつくることが望ましいとされています。

以上が、「災害時のペット対策ガイドライン:飼主編「平常時にできること」に定められている内容になります。

今回は、特に横浜市のものを参照にしました。

基本方針はどの市町村でも変わりはないと思いますが、
ご自身の市町村でのペット対策ガイドラインを知りたい場合には、

例えば「横浜市 ペット 防災ガイドライン」など打ち込むとすぐにヒットしますので、お住まいの市町村をチェックしてみてくださいね。

それこそが、「ペット防災」の第一歩だと思います!

次回は
「災害時のペット対策ガイドライン:飼主編「災害発生時に必要な対応」
について、解説していこうと思います



音声配信はこちら↓
《犬》ペットと防災③🐶ペットと入れる避難所❓入れない避難所❓

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