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M78星雲とクリプトン元素

昔々、甥っ子が
「M78星雲って、どこにあるの?」と聞いてきたから
オリオン座の方を指さして「あの三ツ星のそばだよ」と言うと
「そうか、ウルトラマンはあそこから来るのか♪」と。
「うん・・・」と、もぞもぞした冬休みであった。

中学の時、周期律表を見て「クリプトン」の文字を見つけた。
(え、これって、スーパーマンの弱点では!?)
ホンの数年前、小学生の時には
アメリカのテレビ番組「スーパーマン」を見ていた。
1950年代の実写版で、もちろんカラーじゃなくて白黒だった。
調べていくうちに、クリプトンは実在の元素で
しかもずいぶん昔、1889年に発見されていたのを知って
なんだかガックリきた。
謎の元素がホントにあって(♪)
でもスーパーマンの設定とは全然違う元素で(?)
それが安易に名前だけ「パクリ」だった。(・・・)
今までに無い元素名にすればよかったのに(クリリンとか)
ナンで実在の元素名を使ったんだろか、と。

多分、原作者は周期律表の中にあった「自分のよく知らない元素名」を
ナンか、ありそうでもっともらしい名前として要するに
現実からとても遠い・縁遠いモノだから利用したのだろうと。
だけどね、ホントにあるモノなんだけどね。
原作者にとっては化学の知識が「とても遠いモノ」で
それは読者も同じだと考えたのだろう。
ウルトラマンのM78星雲も同じことで
ホントはあるんだけど、普通にはとても遠いモノとして
テケトーに星雲の整理番号であるM(メシア番号)を使ったのだろう。

SFというのは科学的にありそうなネタ話なのだが
安易に名前だけ「パクる」のは安っぽいものだ。
もうちょと、こう、ナンだよ、わかるでしょ!?


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