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【ペストコントロールは大切。ラットと知恵比べ】

【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopでは、オープン当時から、ネズミが店の外回りや庭に出入りし。
その侵入に悩まされ続けてきました。

当店は日本酒の角打ちですので、ちょっとしたおつまみは出しますが、本格的に調理する飲食店ではないため。
ほとんど残飯が出ません。
またゴミの管理もキチンとしていますので、店内は問題がないのですが、外の廊下に頻繁に忍び込まれるのです。

そしてネズミは餌だけを狙って忍び込むのではないということを、ベトナムに来て初めて知りました。
街の中は天敵の動物、車やバイクなどの事故、気温や雨といった障害が多く。
たとえば、ウチの外の廊下にある給水ポンプの裏は、格好の棲家となります。

また当店と隣家は網で仕切られているだけなので、隣の建物の背後に忍び込むネズミの、外廊下が通路となっています。

余所の飲食店さんのゴミの出し方が悪ければ、そこから残飯を持って忍び込み。
給水ポンプの裏に、鶏の骨が山積みになっていたことがありました。

1)まずは隠れ家になっていた、裏廊下の花壇を壊して、撤去しました。
 ネズミはモグラのように土を掘ります。→これは成功。

2)ネズミが嫌がる匂いのハーブオイルのプレートを置く→失敗。そのプレート自体をトイレにされました。

3)侵入を防ぐため、道路と繋がる非常口の扉前に板を置く
 →失敗。木材だと齧歯目の格好の歯削り用の板にされてしまいました。

4)道路とつながる非常口の扉前にスチール製の看板を立てかけておく。隙間を完全シャットアウト
 →やや成功。これだけでもずいぶんネズミの侵入が減りました。

※ところが先日、消防局が来て、このスチール製の看板を見咎められ。
火災時に、外からドアを蹴破って中に入るので、ドア前には何も置かないよう注意されました。
薄いスチール製の板ですので、蹴破って入れば全く問題ありませんが。
せっかくこのドア前に置いた看板のおかげで、ネズミの道路側からの侵入を防いでいたのに…。

あとは、隣家との間の隙間だけが残りました。

しかし当店御用達の工務店さんは「1cmの隙間があれば入り込める」と言って、隣との境の網にトタン板を張るなどの対応をしてくれませんでした。

ですが日本ではご近所で時々空き巣被害があって。
警察の言うには、防御策が一つでも多く講じられていると、泥棒は他の入りやすい家を狙うそうです。
ネズミも同じだと思います。
また「庭に砂利を敷く」のも効果的だそうです。
忍び足で近づいても音がするからです。

そこで、空き瓶になった日本酒の瓶を廊下に並べてみました。
案の定、翌日来てみたら何本か倒れていたり、割れていたりしました。
店の中にいると、時々瓶が倒れる大きな音が聞こえてきます。
次に空き瓶に水を入れて並べてみたところ。
瓶が倒れても割れにくくなりました。
こうしてネズミにとって、侵入しにくい空間が出来上がりました。

その後、ネズミの侵入が減りました。

最初から身近にネズミ避けの武器を持っていたのに。
それを使うことに気付かなかったのですね。

ちなみにネズミの糞尿を掃除するときには、素手で触ることはもちろん危険ですし。
必ずマスクをするように。
乾いて空気中に飛散した糞尿を吸い込むと、「ネズミ熱」に罹る可能性があるかもです。
ウクライナに侵攻したロシア軍兵士の間でこの病気が流行って、今、問題になっていますね。

また日本でもネズミの被害が増えているそうです。
コロナが終わって飲食店が復活したことも原因ですが。
ネズミの天敵となる「カラス」を駆除したことによる弊害だそうです。

ホーチミンはまず、個々の衛生管理からですね。
とにかくゴミの出し方が悪い!
道端に散乱しています。
設置したプラスチックのゴミ箱ですが。
上に重しがないとネズミはゴミ箱の蓋を開けて、中に入り込みます。
夜中にゴミ箱の蓋がふわふわと浮いたり閉まったりしているのを良く目撃します。
また掃除は、掃除人だけがするのではなく、掃除人が来るまでの間は自分たちでしましょう。

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