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20代から見た退屈で偽善的な政治

僕が平成で感じた政治というものは、どこかグレーで面白さも楽しさも全くない日常から切り離された別の社会という認識でした。

今この時も、地方議員の選挙カーが家の周りを回っており、選挙カーが謳っている文句は「誰もが住みやすい街にします」「この地方のために身を捧げ頑張ります」など中学生の選挙演説の方が聞いていて面白いのではないかと思うほどの〘貧しい言葉〙たちだ。

この〘貧しい言葉〙たちは1日何度も僕の家の壁をすり抜け耳に届いてくる。

果たしてこの選挙カーの言葉を聞いて人々が何を思うのかということを「ひとかけら」も思わないからこそ、このような〘貧しい言葉〙が飛び交っているのではないか。
それはなぜかと言うと政治というものが民にとって非日常であり生活から切り離されたものになってしまったからではないかと思います。

政治が非日常になった日

約100年前、「政治×マスメディア」というものが発達し、人類が滅ぶ寸前まで世界大戦を続けた人間にとって、政治とマスメディアの組み合わせというものは非常に危険な組み合わせであり、人間は非合理的な判断も、非人道的な決断も他者に委ねてしまえばなんでも受容し行動できる、ということが現実となり、世界中の人々が人間の思考の脆弱性を思い知ることとなりました。

世界大戦以降、多くの国々では「政治×マスメディア」を切り離そうという動きが高まり、日本ではマスメディアによる政治的なプロパガンダはなくなったが、マスメディアで報道されるものは政治家のスキャンダルや社会問題をその問題に詳しい有識者も呼ばずに討論するなどのただのエンターテインメントになってしまい、人々から政治というものが離れていくきっかけとなったのではないかと考えています。

PoliPoliという政治参加

自分の一票で世界が変わるという実感を持てるように、政治を変えていかなければいけないのではないか?
そのためにはインターネットを活用して、その実感を一人一人が持つことが可能になるのではないかと言われていました。
しかしその結果、世界中で起こったのは起きたのは前例にない大規模反政府デモでした。

つまり人間はインターネットを使って政治を建前に社会問題という神輿を担いでインターネットを使って大規模なお祭りを催した結果となりました。
これにより分かったことはインターネットを使っても人間を動員するためのツールにしかならなかったということです。

本当に必要な運動というものは大規模デモではない別の政治参加の方法ではないかと思います。

この政治参加の方法として今20代の起業家や社会起業家と言った方々が新しい取り組みを行なっています。
その中でもPoliPoliというサービスは、人々が政治の実感を持ってるのは市町村などの自分が住んでいる地方という最小単位ではないかという思想のもとに、議員と市民を直接結びつけることで自分の生活に密着した政治というものを実感することができるアプリとなっています。

遅くて魅力のない「政治」

「政治」という言葉は多くの人にとって面白さや楽しさといった興味から程遠い非日常となってしまっています。

だからこそ「まちづくり」「ポリテック」などの言葉が「政治」にとって代わって使われているのだと考えられます。

このようなことから政治というものの限界が平成の30年である程度見えてきたことによって本当に政治で決めるべきことと、別の枠組みで決めたほうが早いことというのを分ける必要があるのではないかと考えています。

政治の意思決定のスピードは非常に遅く、その遅いスピードにより元々の思想というものが何度も揉まれることにより最終的に社会に出力した時、全く別のものになっているということもざらにあります。
この情報化社会に適応していく若い世代にとってこのスピード感は自らの日常とは切り離された別の物に見えるのではないかと思います。

政治は手段であり目的ではありません

今この時も走っている選挙カーに乗っている人全てがそうとは限りませんが、選挙カーから垂れ流される言葉を聞く限り、多くの人は政治が目的になってしまい、新しい可能性を試したり新しいビジョンを遂行するために政治という手段を使っているという人は稀となってしまっています。

今後政治というものをうまく回すためには、今あるものをどうにかするのではなく新しい可能性のために政治を使うという方向に持っていくことで多くの人に面白さや楽しさワクワク感というものを政治に持ってもらえるのではないかと感じています。
政治というものを venture Capital 的な視点で見ることで、今あるものを保守管理するだけではなく政治というものは新しい何かを生み出す手段であるのだということを多くの人にわかってもらえることが政治を目的としないでツールとして使うことができるひとつの道ではないかと考えています。


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