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ベンベルグ®︎産地視察報告会

<ベンベルグ>ラボ第9講はこれまでに訪れた各産地の情報共有と、最終講義で行う個人プレゼンテーションの準備を行いました。

<ベンベルグ>の織物産地(延岡・富士吉田・尾州・桐生・北陸)に遠征したそれぞれのグループに分かれ、視察を通して学んだ個々の知識や経験を発表していただきました。

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講義冒頭は発表用資料を作成。各自ノートや写真を見返して、視察で得た情報を思い出しながら話し合いを重ね、自由に発表内容を決めていきます。

独自に精査した情報をさらにブラッシュアップする人、お互いの記憶を頼りに学びのピースを組み合わせる人たちなど、まとめ方も様々です。視察中に慌てて書きなぐった自身のメモがどうしても読み取れず、うなだれる受講生の姿もありました。


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発表本番では訪れた産地順に発表を行いました。少ない準備時間にも関わらず多くの報告があり、各グループよくまとめられていました。報告の概要はこちら。

・延岡産地 / 旭化成の成り立ちと地域との関わりについて。ベンベルグ工場で生産される<ベンベルグ>の原液〜紡糸工程に至る説明。ハンク式とNP式の糸質の違いなど。

・富士吉田産地 / 延岡で作られた原糸が富士吉田で織物になるまでの織物工程(染め-整経-製織)を解説。地域の歴史やハタオリ産地の印象。

・尾州産地 / ニットの仕組みや編機ゲージ、ニットループの説明。工場や地域が行う環境保全への取り組み。吊り編み機やトンプキン、シンカーなどニット編み機の違い。

・桐生産地 / ジャカードで有名な桐生産地の歴史やジャカードの意匠、洗い加工について。資料室に保管されていた生地サンプルや注文台帳の説明。ドルニエ織機の特長など。

・北陸産地 / 合繊の産地として知られる北陸産地の歴史。チョップ制度や生地耳を織り込むカットインについて。複合仮撚りの説明など。

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質疑応答では、視察に参加できなかった受講生から多くの疑問や質問が寄せられ、産地の学校事務局、旭化成株式会社 繊維マーケティング室コーディネーターの方々がフォローする形で学びの共有を行いました。


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ひとつひとつお互いの情報を持ち寄ることで、また新たな疑問が生まれ知識欲が刺激される。そんな好奇心の連鎖を強く感じた今回。久しぶりの座学でしたが、学び合う受講生の姿に改めて<ベンベルグ>ラボの真価を見た第9講となりました。次回の最終講義(プレゼンテーション)で、この報告会がどう生かされるのか、今から楽しみです。


事務局 板倉

※ベンベルグ®は旭化成の再生セルロース繊維・キュプラのブランドです

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