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「洗う」という意味を持つラベンダー

ラベンダーは「lavare(ラワーレ)」という言葉が語源だという説がある。

ラワーレはラテン語で「洗う」という意味があるのだけど、昔の人はラベンダーを見て何を思ったのだろう。濃い紫色を見て心が洗われるようなイメージを持ったのだろうか。

それとも、古代ローマではお風呂に入れるハーブとして使っていたから、洗うという意味になったのか。

ラベンダーにはあまりいいイメージがなかった。なんだか、トイレの芳香剤のようだと思っていた。

実際に「ラベンダーの香り」というトイレの芳香剤はあんまりないのだけれど。どちらかというと、金木犀だよね、トイレって。

でも初めて、本物の、天然100%のラベンダーの香りを嗅いだ時の衝撃。

ラベンダーって、こんなに奥深いのか。

こんなに芳醇なのか。

まさに、心が洗われるような香り。

ラベンダーは甘ったるくて臭いでしょ?と思っている方にこそ、本物のラベンダーの香りを嗅いでみてほしい。

ラベンダーは種類が豊富で、物によって全く香りが違う。初めて嗅ぐなら、真正ラベンダー、ブルガリア産かフランス産がいいと思う。

もしかしたらお風呂に使っていた香りだからかもしれないけれど、私はこの香りの奥深さ、芳醇さが、昔の人にとっては清々しく、水浴びをしているような感覚だったのではないかと思った。

合成香料や香水なんてない時代に、この華やかで心を包み込むような香りはどれほど素晴らしく感じられただろう。

ラベンダーをお風呂に使おうと思った古代ローマ人の気持ち、なんとなくわかる。

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