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愛すべき我が家の、片付け術

こんまりさんをフォローし始めてから、いろいろ捨てるようになった。こんまりさんとは、少し前に話題になった、トキメキで家にあるものを判断して、ときめかなくなったものは「ありがとう」と言って感謝しながら捨てる、そんな片付け方を編み出した方だ。
捨て方だけでなく、片付け方、たたみ方も教えてくれる。
感動したのは「洗濯ものを畳むのに大事なのは、愛」だと言っていた事。それを聞いてから、不思議とたたむことが苦痛でなくなった。

ただ、片付け祭りはめんどくさがってできてない。

我が家は三人家族、私と夫と5歳の娘。決して広くないマンション。定期的に断捨離を決意しては、袋いっぱい捨てたはずなのに、スッキリとした部屋に程遠い。こんまりさんまで徹底できない。徹底できてないのか。リバウンドしてるのか。
家で撮る、娘の写真の背景の汚さに愕然ととする。消しゴムマジックで消してみたことがあったが、消したい範囲が広すぎて、違和感しかない。

よく整理術のサイトとか、素敵なお部屋のインスタとか、見て真似したいのだが、なんだろう、我が家の色数が圧倒的に多い。
統一感がない。ごちゃごちゃしている。

ため息をついて、でも、思い出したことがある。妹夫婦とフリマをしたときのことだ。
妹が、叔母が結婚祝いにくれた時計をフリマに出していた(何年も前なので時効だと思うのだが、おばが読んでいないことを祈る)。確かに、妹の趣味に合わない時計ではあった。妹夫婦はファッション系の職業で、こだわりがあったのもある。

だが、私は驚いた。

もらったものを使わずにさよならする発想がなかったのだ。

そして、はたと気づいた。我が家は、貰い物で溢れていることに。
実家から持ってきた棚、夫が一人ぐらしの時から使っていた円卓、祖母からもらった食器、お土産で頂いたもの、誕生日プレゼント、友人の結婚式の引き出物………。見ると思い出し、トキメクものが捨てられてない。
さらに、そこに娘の作った作品の数々、絵が加われば、そりゃあ統一感はない。

あっさりとすてながら、自分の好きなインテリアにしていく妹夫婦もすごいな、素敵だな。だけど……。
夫がもらった職場仲間の顔入りマグカップの隣に、おばあちゃんが作った藤のネコが並んでいる我が家、実はそんなに嫌いじゃないのだ。

私が家に求めることが洗練することではなく、家族が快適に気持ちよく暮らせることなのだときづく。

品物の向こうに誰かの優しさがあるなら、それをみて私が嬉しいと思う限り、置いておいてあげたい。

でも、そうしながら、サヨナラするものも出しつつ、片付ける術を磨きたい。そして思い入れがないものは、少しずつ私の好きなものに変えていきたいなと思った。

試しに最近、洗面所の時計を買い替えた。昔から使ってた安くて黒くて見にくい時計から、壁に馴染むかわいい色の壁掛け時計。
娘が早速見つけて嬉しそう。
パッと見るだけで、私も気持ちがウキウキした。

#レベルアップしたいこと

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