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私は双極性障害 閉院・転院編1

うつ病編で、病院や先生との相性が大切な話しには触れたと思います。
勿論、全ての病気に言えますが、メンタル系は10年単位になったり、再発したりすることもあり、長く付き合う可能性が非常に高いのです。
その他にも理由があるのですが、今回は私が昨年に転院しないといけなくなったお話です。

私が15年くらいお世話になっていたクリニックは、家からも比較的近く、受付事務の方の対応も良く、何より先生が目線を合わせて話しを聞いて下さる方でした。

私は先生に言われて、自立支援補助を初めて知りましたし、本当に助かりました。

辛い。
人並みに働けない自分が情け無い。
社会人なのに社会に貢献していない。
妻として、子供を産み育てることや、親孝行も出来ていない。
何なんでしょう。出来てないことばかりを私は先生にぶつけていました。
その度に先生は向き合ってくれてー

『貴女は真面目過ぎるから疲れたんだよ。一つの会社に、そんな事を考える人は少ないよ。うつ病は最近ようやく理解され始めた病気だから。治療していけばいいからね。もしもご家族に説明が難しいなら、一緒に来てください』

同じ薬の処方箋を別の病院でいただけても、その先生でないと、心のケアはしてもらえない。いつか減薬、断薬を経て、うつ病を卒業したい!
そう思っていたある日、予約した日にクリニックの扉の前に立って呆けてしまいました。

人の気配が無く、分厚いガラスの扉に内側から慌てて買いたような字で次の文言が。

『閉院のお知らせ
院長急病のため、突然ですが閉院させていただく事になりました。
患者様におかれましては、ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんが、紹介状、処方箋の対応は致しかねますので、ご了承ください。
患者様各位におかれましては、今回閉院するにあたり、突然の事で大変ご迷惑をおかけいたします。
申し訳ございません。

○市A病気にて、処方箋対応が可能です。下記に連絡の上、お薬手帳を持参にてご来院ください。
(↓連絡先や担当者の記載) 』

ーー時が止まりましたね。
前述の通り、医師との相性や長年培ってきた信頼がぶち壊しになり、先生との連絡もですが、受付事務の方とも連絡が取れず。
私のカルテは建物の向こうにあるのでしょうか?

しかし悲しみや恨みつらみに悶々としていたら、薬をいきなりきらせてしまう。
私はこの時期、リモートワークをしていましたが、活動的で頭も働くように感じ、相談の上で断薬に向けて飲む量の調整に入っていたのでした。ですから、まずは今迄の処方箋をいただくべく、母の付き添いで(パニックを起こさないために)張り紙に明記された精神病院に行くことになったのでした。

次回は、新しい病院の難しさについてです。

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