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ユチョン あんたやっぱり凄えよ   少しネタバレ有り

不完全ながらもOnTheEdgeを観た

話の大筋は分かったが細かい内容は全く分からなかった

僕の韓国語の能力なんてそんなもんだ

悲しいがこれが現実だ


ただ言えることが1つある

この映画はユチョンでしか成し得なかったということだ

コン・ユでもチソンでもチョ・スンウだったとしても

この役は出来なかっただろう(多分受けないと思うけど・・)

テホンは今までユチョンが演じたことのない役だ

20代ではこの役は出来ないだろう 

30代としてユチョンがこの役を出来たのは非常にラッキーだったとも言える

でも等身大だと言いたい訳ではない


今回はいい意味でパク・ユチョンが見え隠れする

泥を啜るような体験をした彼だからこそ出せる

苦痛や閉塞感のある表情

表舞台を駆け抜けていただけではこの表情は出せないだろう

人の痛みや些細な幸せを分かるようになった彼だから

出せる表現だとも言える

自殺をしようとする時の演技がこの映画の1番の見所だ

(自殺を仄めかすシーンは2回あるが2日目のほうね)

今回は台詞が非常に少ない

今までも台詞が多い役をやってきたわけではなかったが

心の苦悩を間で感じさせる演技をこの映画で魅せてくれる

それが最も顕著に分かるのがこのシーンだ

ただの逃避という死ではなく 

テホンが背負うものとの葛藤(台詞がイマイチ理解できなかったので推測も入れてます 全然違うかも笑)

この表情は今まで見たことがない

マイ・ディア・ミスターでIUが橋で泣き崩れるシーンがあるが

苦しみを表現するのは自分が本当の苦しみを理解しなければ出せない

嘘はいくらでもつけるが 

それが本物なのか否かは視聴者にはすぐ分かってしまうものだ。

これだけでこの映画はいい

ユチョンは自分を入れないようにテホンを演じているが

今回に限っては人間 パク・ユチョンのフィルターを通した上で

テホンをやっているように見えた

勿論 意識的に行っているものではないと思うけど

ユチョンは演技の中で成長していく自分を客観的に見たという視点が正しいいように思える

ユチョン また新しいステージに踏み込んだね

イチペンとして誇らしく思います


但し・・・

この映画は凡庸ではないが傑作でもない

偉そうな立場で言わせてもらうと

賞をもらえたのは俳優陣が良かっただけで

内容のイマイチ感は拭えない

映画というのは尺が決まっているので2時間という枠の中で

どう視聴者に伝えるかが問題となる

この映画は本当に駆け足で物語を進めていく

それは仕方ないが、あまりにも登場人物のバックグランドや心中が希薄だ

私が訳を明確に理解していないからかもしれない。

伝えたいことはしっかり伝えているのでしっくり感はあるのだが・・・

作中の音楽もつたない

素人のDJのような選曲で物語を盛り上げない

その選曲か・・・と少し音楽好きな人なら理解してくれると思う

これはユチョンの復活劇である

ペンとすればそれが最も大切なことなので

やはり作品の良し悪しは2の次といったところだ

ここで再認識出来たのはユチョンは韓国映画やドラマにおいて

稀有な存在であり

世間でいうところの悪魔の才能の持ち主だということだ

悪魔の才能というよりは錆びない石という言葉を使わせてもらおう

石は水や土にもまれて形を変わるものもある

でもその本来の美しさは形が変わっても輝き続ける

それはまるで鉱物のように

より強い光を放つ


なぜユチョンが韓国に拘るのか

今回の映画を観て分かった気がした

勿論 韓国人だからというのもある

でも韓国に需要はない

だからタイでファンミをやったのだ

誰もが知っていることだ

ユチョンは韓国映画の可能性を信じている

韓国人がユチョンを馬鹿にし続けても

その韓国映画の可能性を否定することは出来ない

もしユチョンがアメリカ映画に出ても韓国人であり続けるだろう

彼の道程は韓国人であったことで成り立っている

それを否定することは過去を否定することになる

ユチョンは東方神起、JYJを否定するだろうか

勿論しない

韓国人として可能性とぶつかりたいんだ

だから逃げないで戦場の場を本国としている

どんなに誹謗中傷をいわれても・・・


ユチョンのカムバを心からお祝いしよう

そして言おう

「ありがとう 帰ってきてくれて」と


11日のファンミ楽しんでほしいな

僕は行かないけど・・・



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