懺悔

ピンクのクレヨンと
おもちゃの宝石と
それから

何が 好きだったろうか
幼かったわたしは

あなたが好きだったのは
缶コーヒーと
ビーフジャーキー

知ってる

同じ時代を生きた
わたしたち

生きる早さは
あなたの方がずっと早かったけれど

仕方のないことだけど

あなたがどんどん
薄くなって
消える

色褪せてゆく

あなたを想うことを
少しずつ 少しずつ
忘れてしまって

わたしは
その刹那 小さな自己嫌悪に陥る

明日
ピンクのクレヨンで

宇宙の一部になったあなたを
書いてみよう

ひとりよがりは
百も承知で


#詩 #詩を書く#詩作#ポエム

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