明日空いてる?ゲーセン行こうよ

顧問を待っている50分間、アイス買いに行ってお菓子も買って、ポテチ食べながらふたりで待ってた。先生が来て、急いでお菓子隠したりしながら。
学校で食べてるって状況がしあわせバター味をもっと幸せにしてくれた。

その子はポテチを食べながら
今友達とうまく行ってなくて孤立しちゃった、自分には代わりがいっぱいいるんだよね 、そう言って笑ってた。

その顔には見覚えがあった。僕が病むとそうなっちゃうから。

その子は僕が入学して初めて声をかけた子だった。
席が後ろの子だった。
クラス委員で、運動ができて絵も上手くて、可愛い人だ。過去にはそんなあの子が羨ましくて仕方ない時期もあった。
初めて親近感を覚えた。相手からしたら嫌な共通点かもしれない。ごめんね。

僕には無いものばかり持っていて羨ましいけど、可愛いあの子にそんな顔して欲しくなかった。抱きしめて、大丈夫だよって涙を拭えたのならどんなによかったか。
あいにく僕の手、というか指は、しあわせバター味だったからそんなことできなかったけど。仮に指が綺麗であってもそんな勇気は無かっただろうな。

だいぶ追い詰められているみたいで、妙に落ち着いていた。
お風呂で泣いてるんだけどね、とポテチを1枚つまみながら話してくれた。
でも、それだけではもう悲しみは流れないのかもしれない。

彼女の心の穴に詰まっているなにかをどかしてあげないと。
洪水が起こって全て壊れてしまうような気がした。

どうしたらまた笑ってくれる?違う、そういうことじゃなくて、
笑って欲しいだけじゃないんだ。心の中につっかえているものを取り除きたい。
何をしてあげられるんだろうか。どこまで踏み込むことを許してくれる?
何でもしてあげたい。
っていうのは僕が僕をいい人認定したいだけのエゴか。

そう、これはただの僕の自己満足。
だから何も気にしないで一緒にいることを許して欲しい。
1人にしないよ、なんて断言出来るほど出来た人間じゃないけど。
君が1人で悩む時間を減らす方法は1個知ってるんだ。


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