秒針のままに

何かにならないといけない。選択が迫ってきている。

将来について聞かれて、何がしたいんだろうなと考えた時に、すごく困る。


ゴールが霞んできている。

昨日の選択はあれで本当に良かったのか?
前に進んでいるのか、逃げているのか分からない。ただ動く秒針に焦りながら本日も。

私は本当に大学に行きたいのか。どうしてここまで成績を良くしようと拘っている?

漠然と民俗学に興味があるが、私にとってその学問はどんな存在なんだろう。

自己アピールが苦手だ。長所なんて書けたもんじゃない。
そんなもの書けるに値する人間なのだろうか。

人前ではひたすらに明るく、ポジティブに、歯を出して笑って。
その時はエネルギーが無限のような気がして、それをただ浪費する。

そのせいなのか、家の玄関に入ったら急に電池が切れてしまう。
自分の心拍だけが意識されて、不安になって。
明日も学校で、課題も予習もしなくちゃいけなくて。

本を読もうか、と思った。
頭に入ってこなかった。漢字にも慣用表現にも強いはずなのに。

誰かに相談しようか。
だれにできるというんだ?こんな自分なんて見せられないじゃないか。
明るい優等生じゃない私なんて見せられない。

音楽を聞こうか。
耳から入る音はノイズがかかったようで、何を聞いているのか分からなくなる。

自傷行為は跡が残る。寝るにしても寝る前が1番ざわざわする。
眠りたくない。
あんな長時間寝たとして、このどこから来るのか分からない不安は拭えない。

明日もあるのに。しっかりしないといけない立場にあるのに。

不安だ。動悸が強く感じられる。何が不安なのか分からない。
怖い。助けて欲しい。分からない。寝なくちゃ。

これは病気なのだろうか。不安障害?躁鬱?この程度でそんなこと言っていいのかな。

もしも時計の中にいられたなら、0時15分に長針に座って秒針が来るのを待って、そのまま潰して欲しい。余命1分かー、きっと沢山未練を思い出せるんだろうな。
過去最高に美しい過去に気づけそうな気がする。

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