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情報と知識と知恵

「物知りですね」という褒め言葉を周りで聞かなくなった。
情報は自分たちの外の世界にあふれており、
それ自体に価値はなくなった。

同じ情報が一斉に伝わっても、
受け取る人の中でどのような知識になるかはそれぞれ。

情報の中から理解されたものだけが、その人の知識となる。
そういう意味で、知識とは主観的に人の中に取り込まれたもの。


知識から知恵に


いま、一人ひとりの中で知識の肥大化が起こっている気がする。
インプットが多すぎる世の中。

あちこちで消化不良を起こしている。
知識はあの世には持っていけないのに。
そんなに自分の中に貯めてどうするのか。

素材を冷蔵庫の中にたくさん溜め込んでいるけれど
うまい調理の仕方がわからなくて
結局腐らせて廃棄してしまう感じと似ている。

仕事でもそれぞれが知っていることは多いのだけれど、
知恵に変換する回路がうまく機能していないこともある。

面白いアイデアを出すなぁと感じる人は
たとえ持ち合わせている知識の量が少なくとも
うまく掛け合わせて発想できる思考回路が鍛えられている。
アウトプットの力を感じる。

知識はその人の頭の中にある時ではなく
対外的に知恵となって発揮された時に価値を発揮するもの。
いつ、どこで、どういう使い方がされたかに意味がある。

知識は言語化するのを助けてくれるが、そこまで。
言語化された知識を、自らの体験と想像によって知恵に変えること。

知識を知恵に変えるには「考える」というプロセスが必要。
知恵に変わったものだけが、世の中で価値として循環されていく。

「THINK BEYOND」は知恵に繋げるためのSANKOの合言葉。
知識を知恵に。成果は外に。

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