宇野三千代|SANKO代表

代表の独り言。思考の整理。 中堅中小企業向け組織変革のためのマネジメントやブランディン…

宇野三千代|SANKO代表

代表の独り言。思考の整理。 中堅中小企業向け組織変革のためのマネジメントやブランディング。 Twitter@uno_punchline

最近の記事

アイデアと体温

前回noteに書いていた <3秒で脳を活性化するブレストワークショップ>を 早速、大手の総合重工企業様に実施していただいた。 普段の仕事はエネルギーや産業機械や航空宇宙など 社会のインフラに大きく関わる事業に携わっているという。 社内でもブレストをしたことはあるとのことだったが 今回のワークショップは全く別の体験だったと フィードバックをいただいた。 シェアしたいと思う。 面白いのは、アイデアと体温の関係の コメントがあったことである。 科学的なことは何もわから

    • 3秒で脳を活性化するブレストワークショップ

      カヤックグループで文化として 取り入れているブレストを、 社内だけではもったいないと 社外の企業や学校、自治体を対象として ワークショップ体験会の提供を始めた。 ブレインストーミングとは アレックス・F・オズボーン氏が 1953年に提唱した形式であり発想法である。 一般的な会議で多く見られる 解決案に向かった収束的な場ではなく ワイワイガヤガヤとおしゃべりの延長で 発散しながらアイデアがたくさん出る手法である。 ワークショップの説明をして感じるのは ブレストを

      • それ! DX化ではなく、ただのデジタル化ですよ

        2025年の壁やDX化が流行語のように謳われ 当社でもデジタルトランスフォーメーションを! と思い、色々と取り組んできたことを振り返ると 実はDX化には到底及びもしない ただのデジタル化であったことに気がつく。 引っ越しをする1年半前まではFAXも使用していたが 出社しないと確認ができない物理情報の使用を廃止し 会社概要からもFAX番号を削除した。 紙のタイムカードも今では懐かしい。 物理的に保管をしている契約書関係をデータ化したり 各種オンラインツールやデジタル媒体を導

        • コミュニケーションの課題解決において、良い医者とダメな医者

          われわれが活動する広告業界の中で コミュニケーションのお医者さんのような存在になりたい と発信するようになってから 社内のメンバーをクライアントの担当医として 眺めてみるとそれぞれがとても特徴的である。 とにかく顧客の感情側面のケアを第一に問診する者。 仕入れ情報が新しく、処方する薬が斬新な者。 口数は少ないが、メスを持てば手術を成功させる者。 色々なタイプがいるが共通して提供したい価値は THINK BEYONDというバリューである。 既成の概念や慣習、思い込みとい

          自社にミスマッチな人物

          採用面談で聞かれる質問として 上位に上がるのが人物目安について。 最近ではありがたいことに 面談の前にnoteの記事を閲覧する人もおり 事前にこちらの考えを 理解してもらっているケースも増えている。 ともに働きたい人物目安の記事では こんな人と働きたいと言う視点で記載したが、 組織に色々なタイプの人が混ざっているほうが 顧客への提供価値の幅が広がっていくので 人物目安を書いていくとキリがなくなってしまう。 皆それぞれに強みを持っているので。 一方、私がSANK

          自社にミスマッチな人物

          新しいことの前提

          それぞれの企業が工夫して 新しい事業に取り組んでいる。 これだけ変化が激しい世の中だと 常に種まきは必要である。 我々の社内にも『未来の種』というテーマがあって プロジェクトになる前のものや 新しい顧客をどうつくっていくかというアイデアを 雑多に話し合う場のようなものがある。 この「雑多」というのが重要で あまりにも計画的にギチギチに 固められたコミュニケーションからは なかなか新たな芽が生まれてこない。 ときどき未来の種プロジェクトが 社内で動いているのかど

          新しいことの前提

          世の中で一番難しいこと

          先日知人と打ち合わせをしながら 「世の中で一番難しいこと」って なんだろうね?という話題に至った。 色々と意見が挙がったものの たぶん、自分という存在の扱いではないか ということになった。 私も自分のことをよく知っているつもりでいて 実は自分が経験したり、記憶したりと 現在認識している自分のことしかわからない。 自分がやりたいこととか、できることとか 自分の認知の限界でしか捉えられていない。 なぜそんな話になったかというと 組織のチームワークがあまり機能して

          世の中で一番難しいこと

          探究学習における広告会社の可能性

          教育業界のクライアントと接する中で 入試広報の年間戦略策定や プロモーションツールの企画制作以外にも 提供できることがあると感じている。 たとえばプロジェクトを通じたチームビルディングや アイデアを広げるためのブレストワークなど 広告コミュニケーション会社が 仕事の中で毎日普通に行っていることがある。 前回の記事で書いた 広告会社の新しい役割にも紐づくことだが 教育分野における広告会社の存在価値は大きいと感じる。 答えのない問いに向き合う いまや社会構造や産業

          探究学習における広告会社の可能性

          広告会社の新しい役割を考える

          SANKOは一般的には広告会社という括りであるが 社内ではコミュニケーション業であると発信している。 これまで60年ほど広告会社としてブランディング、 プロモーション、マーケティング領域に 携わってきた中で感じること。 それはいくらコミュニケーションの外側だけを 我々が整えても限界があるということ。 コミュニケーションの上流に遡る クライアント企業の商品やサービスの認知、 購買につながるための営業支援ツールの制作。 リアルやオンラインを問わないクリエイティブという

          広告会社の新しい役割を考える

          定員割れの大学や専門学校は、入試広報課のアップデートが必要

          少子化にも関わらず大学や専門学校が増え、 その限られたパイを奪い合っている。 高校生とのコンタクトポイントの数を 増やすことが入試広報に課せられ どの学校も試行錯誤をしているのが現状である。 そのような学校市場において SANKOが運営する入試広報戦略LABOでは 大学や専門学校が選ばれる学校になるための 伴走支援を行なっている。 そのサービス展開でよく伺える 入試広報の課題に触れてみたい。 手段が目的化していないか たとえば入試広報課の年間戦略を立てる際に 明らかに

          定員割れの大学や専門学校は、入試広報課のアップデートが必要

          女性リーダーの数を増やすこと

          企業の組織内において 女性のリーダー格を増やしていくことは 日本の社会課題だと言われている。 しかし数合わせで増やそうとしているうちは 本当の課題は解決できないと思っている。 「女性」で括った数を増やすことに なんの意味があるのだろうかと疑問に思う。 なぜ増やした方がいいのか? という問いに答えられる人は限定的。 世界的に言われているから? 数が揃わないと恥ずかしいから? 数合わせの議論には意味がない。 単純に言うと日本の労働人口が減っており 女性、シニア、

          女性リーダーの数を増やすこと

          越境人材が組織を強くする

          組織のインナーブランディングに 関わる仕事をしていると、 どうしたら強い組織になれるか という質問が挙がる。 いくつか要素はあると思うが、 ブランディングという側面から言うと 重要なのは理念経営であると思っている。 組織の存在意義であるパーパス。 何でもって貢献するかというミッション。 使命を果たすことで辿り着きたいビジョン。 どうやって価値を発揮するかのバリュー。 それらの理念をもとに 採用育成ができているか そして日々の仕事で体現できているか が問われることになる。

          越境人材が組織を強くする

          時間の使い方がうまくない人は、仕事と雑事を混同している

          仕事をする上で重要なのは 自分が何に取り組み 大切な時間を使うべきか 分かっていることである。 そもそも自分がやるべきことが 分かっていない人は論外だが、 分かっていても本来すべき仕事がなされないまま 雑事ばかりで1日を終えている人もいる。 振り回されて、あくせくと忙しくしていることで 多くの仕事をしていると勘違い。 仕事の優先順位と時間の有効な使い方を思う時 いつも思い出す有名な話があるので紹介。 「ある農夫の1日」 ある農夫が、朝早く起きて畑を

          時間の使い方がうまくない人は、仕事と雑事を混同している

          中堅中小企業の経営層が悩む、選ばれる組織になるための葛藤をつぶやく

          どんな組織でも選ばれたいと思っている。 そのために色々なビジネス領域で創意工夫をする。 その中で我々が提供できるサービスの一つが 組織変革ブランディングである。 組織変革ブランディングというのは 「組織変革」と「ブランディング」の 2つの組み合わせ。 どちらか一方だけではないところが 当社の提供価値だと思っている。 インナーブランディングをしながら組織変革をし、 組織変革をしながらアウターブランディングに つなげていくことを大事にしている。 人材という

          中堅中小企業の経営層が悩む、選ばれる組織になるための葛藤をつぶやく

          図鑑よりも自然観察を!組織マネジメントは生物学にヒントあり

          生物学を学ぶと、こんな言葉に出会う。 Study Nature, not Books! 自然を学べ。本ではなく!    by ルイ・アガシー たとえば自然の中で出会った生物が 図鑑に異なる形で載っていた時 「これは図鑑と少し異なるからダメですね」 とは言わないと思う。 図鑑が常に正解とは限らない。 事実、図鑑に載っていない生物や現象の方が多い。 むしろ複雑な自然が 本のサンプルに収まるわけがない。 これは組織マネジメントにも かなり当てはまると思っている。

          図鑑よりも自然観察を!組織マネジメントは生物学にヒントあり

          場のファシリテーション

          クライアントの組織変革ブランディングに 携わりながら感じること。 組織内コミュニケーションにおいて ファシリテーション能力が高い人が多いほど プロジェクトがうまく回っている傾向があるということ。 ファシリテーションは単純な司会進行とは異なる。 よく会議などの進行で見られる 「それでは次の人、報告お願いします」というような、 いてもいなくても変わらない存在のことではない。 関係者の温度を感じながら コミュニケーションを活性化し、 かつ、どのような空気感になっても ホ

          場のファシリテーション