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「エッセイ」最期のそう麺

私は朝、お風呂に入る。
それは夜がヘベレケだからである(威ばるコトではない)
化粧を落とし顔を洗い、色気のないスポーティーなジャージの上下に着替え、その辺に転がってる化粧水をつけて寝る(笑)アンチエイジングや美容、コスメなどの記事を書いているnoterさんの目に止まらないことを祈る。
ここ!(どこだよ?)ここのところをよーく踏まえた上で本日の記事をお読み頂きたいm(__)m


それは先日の事だった。

皆さんは夏に頂いた素麺があまった経験はないだろうか?私は今年、可愛がってくれた伯母を亡くしたので(どこかの記事に書いたような気がするが無視)新盆のお返しに大量のお素麺を頂いた。
それは私が今まで食べていた某揖保乃糸と違い「桐の箱」に入り、更に和紙で包まれているという超高級素麺だった。
一人暮らしの私が食べるにはあまりにも多いその量を前に

「今年はガッツ石松で食べきってやるゼ!」

誓ったのも束の間、店のお客様から旅行のお土産と言ってまた素麺、次も素麺のトリプルパンチをお見舞いされた。

「こうなりゃ、夏中喰ってやろうじゃないの」

私はメン喰いだ。
野球なら大谷翔平くん♥ジャニーズなら目黒蓮♥
俳優においてはディーン・フジオカ、小栗旬、間宮祥太朗、横浜流星、山崎賢人、山下智久、賀来賢人、福士蒼汰…いい加減にしておこう。とにかくメン喰いなのだ。

あれ?素麺の話は何処へ?
本物の麺の話に戻そう。

それは先日の事だった。
やっと最後の二束となった高級素麺を茹でた。
高級だからなのか素麺茹でるのに4分も掛かる。

これで私の夏は終わったわ。
や、やり遂げた!

私の頭の中は達成感で満たされているが、腹は減っていた。
薬味と野菜サラダと味噌汁という素麺だけが頼りの食卓に今日、別れを告げるのよ、sanngo(涙)

お前は偉かった。
よく頑張ったね。
自分で自分を誉めてあげたい(パクリました)

3杯を食べ終わる頃に目分量で作った素麺つゆが底をついた。
これはsanngo家では「あるある」である。
リアな私は大雑把なのである。やたらやみくもに多い時と「これだけー?」って笑っちゃうような日が気分次第で出没する(注 熊ではない)

あの日は「これだけー?」の日だった。

「最後の素麺♪あ、ほら、最後の素麺♪」

私はお椀片手に立ち上がった。まだ名付けていない冷蔵庫へ向かって…

そこへ
突如としてnoteの神が舞い降りて来た。

我が家はバリアフリーもどきである。
玄関開けたら2分でご飯!
じゃなくて玄関を上がったら、何処もかしこもフローリングで真っ平ら…のはずだった。
たった一つの落とし穴は居間とダイニングキッチンの境に1センチ程の段差、何て言うの?あれ?
えーっと、ほらドアレール?
アレがはみ出している。

ノリにノッていた私はその出っ張りの存在を忘れていた。片手に持ったお椀の中には今年最後の素麺が入っていた。

ビョーーん、コテッ、ドタ!

アイタタタ…

私は見事に蹴躓いた。ひらがなで書こう!
けつまずいた のだ。
その衝撃で、なんとお椀が空中を舞い私の頭に着地した。

アイタタタ
ツ、ツメたい!

いや、その前に素麺と髪の毛が一体化して、謎の中国人のようにお椀が帽子となって乗っている。ニィはぉー

先程も書いたように腹は減っていた。
終わった。
私の夏
さよなら、超高級素麺(涙)

私はロングヘアだ。
洗ったばかりの髪がお椀に残っていた「創味の麺つゆ」でトリートメントされたのは言うまでもない。

noteの神よ
ありがとう…
さらば夏、さよなら最期の素麺!





(とどめ)
風呂場の排水口に詰まるネギに秋の訪れを感じた…




注)『謎の中国人』はベビースターの袋を思い出して欲しい。


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