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沖縄文化研究所秋期総合講座と私

1,季節のご挨拶

「あのう、僕、胃腸が弱いせいか、おならが出やすいんです。それで、ところ構わずプープーしてしまって、家の中でもプープー。妻がいようがお構いなし。ところがたまにですけど、妻が小さい音ながらプーッとするんですが、聞いたとたん僕は妻に激しく怒ってしまうんです。『おいーっ、おまえねえ、女なんだからー』と。それって性差別でしょうか。僕は悪い夫なんでしょうか」
今の時代、女だから、という表現は極めてまずいのであるが、それは家庭内においても許されないのだろうか。夫の前でプーっとした妻を怒ってはいけないのだろうか。
ここは子供電話相談室ならぬ、noteお悩み相談室の林伸次先生に聞いてみたい、など考えたり、いや、それでもSTAP細胞はあるんじゃないか、だって小保方さん可愛いんだもん、彼女、今、何してるん?など考えたりする、至って平和な今日この頃である。

2,沖研、秋期講座はステキ!

山奥の村で、日々サルと領地争いしながら過ごしている私なのだが、そんな我が陋屋(ろうおく)でも、ドコモ光とNEC core i5 パソコンのおかげなのか、すべての情報が、都会に住む皆とズレもなく享受できる。思えば10年前にはこんな山奥に光通信網などなかったし、まして私が若かった頃なんかすべてがアナログ、紙媒体。町の場末に据えられた「ビニ本自販機」で、誰にも見られずに買えた時が一番達成感を得られたという、悲しい思いでもあったり、「烏兎匆々(うとそうそう)、深仇なりしその人も逝き」とやらで時代の進歩に嬉しい反面、なんだか少し寂しく切なくなってくる。

さて、先日twitterを開けると、飛び込んできたのは、「沖研」の秋期講座が始まる由が書き込まれた記事であった。早速リンクをあけてみる。
ちょっと探ってみよう。

前泊博盛先生は、日米地位協定や沖縄の米軍基地について研究されており、以前2冊ほど読ませてもらった。沖縄問題に欠かせない論客、学者である。素晴らしい。

牛島貞満さんって牛島中将(第32軍司令官)のお孫さんなのね。教壇に立つということは何らかの講演活動をされている、ということなのかな。私見では、沖縄戦の失敗は、旧来型戦法を主張した、大本営と長勇参謀長に押され、八原大佐の主張した持久戦を放棄してしまった、司令官の判断ミスにあると思う。どうしても硫黄島の栗林中将と比較されがちだけど、まあその話はまた。

今、まさに一番知りたい、朝鮮人強制連行の話をしてくれそうなのが安里英子さんという方。私は、徴用工問題については、確かに悪いことしたのは間違いないのだから、でも直接の賠償をすべきではなく、若い人たちの奨学金として基金を作る策を提案したい。

加藤久子さんという方は初めて聞く名前だけど、調べてみると、もともと沖縄や先島の漁労や漁民について研究されているとか。むしろこちらの話を聞きたい。

マットギランは、沖縄民謡が好きな変な外人さんね、位の認識しかなかったのだが、有名な研究者だったのね。現在はどこでなんの活動をされているのだろうか。この方のお話が秋期講座の目玉ですね。

沖縄民俗研究所の所長やってる(笑)私が見るに、今年の秋期はいつになく充実している内容と思われ、すべての講座に「いいね」を付けたくなる。

そうして、ここで私はポツリとつぶやくのだが・・・
「東京の人がうらやましい」
「法政大学の学生さんがうらやましい」と。

3,実際は人間の移動なのね

私がこの講座を聴きに行こうとすると、老親介護のためとウソの理由を書き、まる1日会社を休み、新幹線に乗っていかなくてはならない。往復2万円弱かかる。
それをおして行っても、前回「対馬丸事件」の時のように、授業内容が余りに凡庸だった事で、聴講後の深いため息とともに、ああ、時間と費用をかける見返りがあったのだろうかと考えてしまうので、なかなか行動に踏み切れない。

この記事で言いたいのは、ネットのおかげで、東京の人と変わりない量と、ズレのない「情報」が瞬時に得ることが出来るのだが、その反面で、年休を取り、多少お高い新幹線に乗ることで、実際に私という人間が動かなくては何も進まないし、その人間の移動という作業を光通信もcore i5CPUも代替してはくれない、今昔あいかわらずなのだということ。
アマゾンがいくら受注システムを高性能にしても、商品はクロネコヤマトのお兄ちゃんが汗かきながら運ばなくてはならない。届け先が留守だったり、猛犬がほえまくっていたりしたら、箱を放り投げたくなる気持ちが湧いても、分からんではない。
情報だけでは何も進展しない。人が動いて世界は進む。情報と人の移動は一致しない。
私がお金と労を惜しまずに出向いてこそ、やっと講義が聴けるのであるし、行くか行かないかの判断は、情報とは関係ないところにある。2万円あれば、嫁さんに背中のあいたエロいワンピースを買ってあげられるし、いやむしろ背中のあいたワンピースを着たきれいなお姉さんと、少しの時間おいしいお酒を飲めるかもしれないのである、ちょっと足りないか。何の話?

この記事を読んでいる法政大学の諸君。講義が金曜の午後だからと、その後の合コンの事ばかり考えていないで、こんなすばらしい秋期授業を逃す手はないぞ。もったいない、行きたまえ。命令!
お近くの社会人のみなさんもどうぞ。予約なしの無料です。私もよーく吟味して1回は聴講しに行きますよ。