学習院山桜会

学習院大学山岳部・学習院高等科山岳部のOBOGの現役支援の会です。 学習院大学山岳部、…

学習院山桜会

学習院大学山岳部・学習院高等科山岳部のOBOGの現役支援の会です。 学習院大学山岳部、学習院高等科山岳部の各種情報を発信していきます。 どうぞよろしくお願いいたします。 お問合せ先(gac.1919letter@gmail.com)

マガジン

  • 2014年 インドヒマラヤ遠征隊

    2014年のインドヒマラヤ遠征隊(ギャルモカンリ初登頂)の10周年記念企画 インドヒマラヤの未踏峰を現役学生(吉田周平・ガラムカリ和・梶田瑞穂)が企画、準備を行い、原田昌幸OBと一緒に日本人には馴染みの少ないインドヒマラヤのザンスカール地方の未踏峰に登頂しました。 当時、隊長の吉田周平は、学習院大学山岳部主将、日本山岳会学生部委員長を務める中で遠征隊を率いて「感動」を持ち帰りました。 しかし、翌年に阿弥陀岳における事故により亡くなりました。 吉田周平をはじめとする現役たちが考えたこと、感じたこと、見たことを中心に配信します。 どうぞよろしくお願いいたします。

  • 100年の活動

    学習院中高等科山岳部、学習院高等科山岳部、学習院大学山岳部の100年の活動

  • 遭難

    遭難関係を取り纏めました。

  • 追悼

    今まで多大な山岳部へのご支援ありがとうございました。これからも創部200年を目指す山岳部を見守ってください。

  • 山桜会

    私たち山桜会は、学習院大学山岳部と学習院高等科山岳部の支援組織です。 山桜会の最近の行事等の投稿をまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

「インスタ学習院山桜会」開設いたしました

学習院山桜会 運営委員会 このたび、インスタグラムに「学習院山桜会」を開設いたしました。 こちらは、文字では伝えきれない学習院山桜会から「写真」「動画」等をお届けします。 インスタグラム 学習院山桜会 (略称:インスタ学習院山桜会) https://www.instagram.com/sanoukai1919/ 「いいね!」と感じましたら、是非「いいね!」と「フォロー」をお願いいたします。 最初に、現在連載している「10周年記念企画」の「2014年 インドヒマラヤ遠

    • 2014年インドヒマラヤ遠征 (3. 医療(その2))

      学習院大学山岳部 3年 ガラムカリ和 <計画> 2. 勉強会  次の内容にかかわる勉強会を実施した。   a) インドで流行している伝染病 b) 抗生物質等の適切な使い方 c) 高山病・高所医学 d) インドの衛生・食事の際の諸注意(旅行者下痢症の予防) 3. 医療品の準備  パルスオキシスメーターを株式会社ウェック・トレックにお借りした。 用意した医薬品のうち、特記すべきものを以下に記す。 (1) DEET  DEETとは虫よけを目的として用いられる化合物名である。

      • 2014年インドヒマラヤ遠征 (3. 医療(その1))

        学習院大学山岳部 3年 ガラムカリ和 <概要>  想定していたほどに喉の痛みで苦しむことはなかった一方で、ほぼ全員が旅行者下痢症と思われる症状を経験し苦しんだ。 川の水を飲み、酷い腹痛を訴えた隊員も居た。また、各自でAMS(Acute Mountain Sickness)スコアチェックシートを用いて自分の体調を把握してもらうことに努めてもらった。 野良犬はキャラバン中にも見かけたが、噛みつかれたり、襲われたりすることはなかった。 <計画> 1. 予防接種  外務省はインド

        • 2014年インドヒマラヤ遠征 (2. 食料)

          学習院大学山岳部 2年 梶田瑞穂 <概要>  今回はキャラバン中、およびBCでの食事はHidden Himalayaに手配を委託し、係としてはHC(ハイキャンプ)以上での食事と、BCでの嗜好品を用意した。  結果としてHC以上で滞在する期間は少なく、使用する機会は少なかった。 現地の食事をあらかじめ調べておくと、何かしらの役に立つと思われる。 そして食べ慣れている国内山行での食料計画に近づけていくことも重要であろう。 <計画>  食べ慣れているメニューで構成し、分量も砂

        • 固定された記事

        「インスタ学習院山桜会」開設いたしました

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        • 2014年 インドヒマラヤ遠征隊
          62本
        • 100年の活動
          61本
        • 遭難
          2本
        • 追悼
          3本
        • 山桜会
          11本
        • 山桜通信 52号(2023年10月)
          3本

        記事

          2014年インドヒマラヤ遠征 (1. 装備(その4))

          学習院大学山岳部 2年 梶田瑞穂 <装備一覧> 1.団体装備 2.個人装備 <お知らせ> 〇インスタグラムで2014年インドヒマラヤ遠征隊の「写真・動画・隊員の思い」を公開中です。 インスタグラム 学習院山桜会 (略称:インスタ学習院山桜会) https://www.instagram.com/sanoukai1919/ 〇インスタグラムで「学習院大学山岳部の活動」を公開中です。 インスタグラム 学習院大学山岳部 (略称:インスタ学習院大学山岳部) https:

          2014年インドヒマラヤ遠征 (1. 装備(その4))

          2014年インドヒマラヤ遠征 (1. 装備(その3))

          学習院大学山岳部 2年 梶田瑞穂 共同装備(BC以降)  フィックス用ロープは最悪のケースを想定し、750m用意したが、実際に使用したのは50mだった。 大部分はスタカットやコンテニュアンスで進んだが、もう少し積極的に使ってもよかっただろう。 実際登ってみると雪面は固くスノーバーをさすのに苦労した。 アタック前、雪面に上がった際にスノーバーやスクリューが入るのかをしっかり確認しておくべきであった。 自作したスノーバーなどは事前の山行では問題なかったが、登山前に流失したため、

          2014年インドヒマラヤ遠征 (1. 装備(その3))

          2014年インドヒマラヤ遠征 (1. 装備(その2))

          学習院大学山岳部 2年 梶田瑞穂 <結果と検討> 個人装備  冬山装備に関しては天候に恵まれていたこと、C1を設けなかったことにより使用しなかったものも多かった。 特に、冬山用のハードシェル(ヤッケ)よりも、夏用の雨具を利用することが多かった。 ただ、日差しがある日中は比較的暖かいが、降雪時や夜間との気温差が大きかったので注意が必要である。  最後の稜線ではダブルアックスが安全であったかもしれないが、使用することはなかった。 持ち運びや、何より日本で使いなれている1本で

          2014年インドヒマラヤ遠征 (1. 装備(その2))

          2014年インドヒマラヤ遠征 (1. 装備(その1))

          学習院大学山岳部 2年 梶田瑞穂 <概要>  個人装備、Hidden Himalayaが用意してくれたキャラバン中の装備に関して全体的に問題点は少なかった。 団体装備は紛失のために大きく変更することが多かった。 量を減らし、デリーの登山ショップ、IMFのレンタルなどで対応したが、予想通り質は良くなかった。 最悪のケースを想定して多めの装備を持参したが、輸送などを視野にいれるともっと軽量化がはかれたかもしれない。 兼ね合いが重要な点になると思われる。 <計画>  同地域の登

          2014年インドヒマラヤ遠征 (1. 装備(その1))

          2014年インドヒマラヤ遠征 高度に対するタクティクスについて

          学習院大学山岳部 4年 吉田周平 <高度に対するタクティクスについて>  事前に富士山へ4回ほど山行を行った。  中心地となるLehは標高3500mで、高度順応のため滞在期間をもっと長くとっても良いかもしれない。 今回のルートは途中の国境沿いのKargil(2676m)を通り、一旦下がったあとザンスカール地方にむけて高度をあげていくことになる。 途中、Pensi-La(4401m)という峠を車移動ではあるが越える。 また、Padumでは4400mまで簡単な丘をトレッキング

          2014年インドヒマラヤ遠征 高度に対するタクティクスについて

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/12

          学習院大学山岳部 4年 吉田周平 9月12日 (金) 晴れ 【 8:00 起床 ~ 16:30 L.O.の見送り ~ 18:00 空港 ~ 21:15 Delhi発 ~ 8:00 日本 】  いよいよ今日は帰る日だ。 L.O.のチャンドラは先にムンバイへ戻るため、New Delhi駅まで見送りにいく。 長い間お世話になったチャンドラ。 ずる賢い所もあったが、隊の一員になって応援してくれた。 電車が出発し、どんどん離れていく彼を追いかけながらお別れした。 チャンドラのいないD

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/12

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/11

          学習院大学山岳部 4年 吉田周平 9月11日 (木) 晴れ 【 8:00 起床 ~ 11:00 IMFにてデブリーフィング ~ 日本大使館 】  朝ごはんをIMFの食堂で食べた後、デブリーフィングを行った。 IMF職員2名に登山の概要を報告し、チャンドラからも報告。 20分ほどで終了した。 レンタルしたものをオフィスに返すが、料金が結構かかることが分かる。 ここでもチャンドラの値切り交渉が炸裂し、特別にかなり安くしてもらった。 IMFの人たちは一見すると物静かで怖い印象だが

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/11

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/10

          学習院大学山岳部 4年 吉田周平 9月10日 (水) 晴れ [Leh] 曇り時々雨 [Delhi] 【 7:00 起床 ~ 8:00 ゲストハウス発 ~ 10:20 Leh発 ~ 11:40 Delhi着 】  朝、ガイドのツェワンが見送りに来てくれて、LehからDelhiに戻る。 最後までHidden Himalayaには大変お世話になった。 Delhiに着くと、やっぱり蒸し暑くて過ごしにくい。 この期間はホテル経費を安くするため、IMFのドミトリーに泊まることにした。

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/10

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/9

          学習院大学山岳部 4年 吉田周平 9月9日 (火)  この期間はLehに滞在することになった。 装備の整理や、Fixロープを売ったりしてのんびり過ごした。 隣のスリナガールでは大規模な洪水があったようで、Leh全体も電波が落ちてしまい、終始インターネットが繋がらない状態だった。 数少ない衛星通信を利用しているインターネットカフェだけが使えたため、連日行列に並んで日本に連絡することになった。 チャンドラとバザールを歩いて買い物を一緒にすると、どんどんと値切り倒していくのに驚く

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/9

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/8

          学習院大学山岳部 4年 吉田周平 9月8日 (月)  この期間はLehに滞在することになった。 装備の整理や、Fixロープを売ったりしてのんびり過ごした。 隣のスリナガールでは大規模な洪水があったようで、Leh全体も電波が落ちてしまい、終始インターネットが繋がらない状態だった。 数少ない衛星通信を利用しているインターネットカフェだけが使えたため、連日行列に並んで日本に連絡することになった。 チャンドラとバザールを歩いて買い物を一緒にすると、どんどんと値切り倒していくのに驚く

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/8

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/7

          学習院大学山岳部 4年 吉田周平 9月7日 (日)  この期間はLehに滞在することになった。 装備の整理や、Fixロープを売ったりしてのんびり過ごした。 隣のスリナガールでは大規模な洪水があったようで、Leh全体も電波が落ちてしまい、終始インターネットが繋がらない状態だった。 数少ない衛星通信を利用しているインターネットカフェだけが使えたため、連日行列に並んで日本に連絡することになった。 チャンドラとバザールを歩いて買い物を一緒にすると、どんどんと値切り倒していくのに驚く

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/7

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/6

          学習院大学山岳部 4年 吉田周平 9月6日 (土)  この期間はLehに滞在することになった。 装備の整理や、Fixロープを売ったりしてのんびり過ごした。 隣のスリナガールでは大規模な洪水があったようで、Leh全体も電波が落ちてしまい、終始インターネットが繋がらない状態だった。 数少ない衛星通信を利用しているインターネットカフェだけが使えたため、連日行列に並んで日本に連絡することになった。 チャンドラとバザールを歩いて買い物を一緒にすると、どんどんと値切り倒していくのに驚く

          2014年インドヒマラヤ遠征 バックキャラバン 9/6