海老名市にある相模国分寺跡は、国分寺跡として知られるというより、「隣接地に高層マンション建設計画がある国分寺跡」として全国的に有名になってしまった。そして、「高層マンション建設計画が中止になった国分寺跡」として更に知られることになった。先日、歴史散策のグループ十数名が集まり、「ここに壁が立たなくて良かったわねぇ〜」と話していた。やはり「壁」が有名になったのだ。

　何故、あれだけ強気だった明和地所が建設を断念したのか。その理由は未だ不明だが、考えられることを記録として残しておくことにする。そうすることで、第２第３の明和地所が現れることを防ぐことができるであろうし、市民運動やまちづくりの視点を多くの方々と共有できるであろうからだ。
　しかし、私の個人的な考えだけでは不十分であろうから、なるべく多くの人に取材して、多方面からの分析を心がけてゆきたいと思っている。少し時間が掛かる。
　表題は「明和地所はなぜ建設を断念したのか？」だが、「明和地所はなぜ建設を断念せざるを得なかったのか？」という内容になることだろう。

(24.3.6)